菊原が2部門で明大勢トップ 中村虎も好成績/全日本学生距離別選手権

 大学生個人で争われる全日本学生選手権。今年度は群馬県の伊香保で行われ、明大からは5種目に総勢13人が出場。12月とは思えぬ暑さによりリンクの状態は良くなかったが、菊原颯(政経1=市立長野)が5000メートル6位、10000メートルで5位と結果を残す。中村虎太郎(政経1=須坂創成)も2部門で8位、東海林寛右(政経3=山形中央)は5000メートルで7位に食いこんだ。

 

12・9〜10 第43回全日本学生距離別選手権(高崎健康福祉大学伊香保リンク)

男子500メートル 

西山侑吾(政経4=帯広三条)――17位 水口浩斗(政経2=池田)――19位 津田斗真(政経2=帯広農高)――30位 

男子1000メートル 

由井雛斗(政経1=嬬恋)――15位 西山――30位 狩野亜聞(政経3=嬬恋)――33位 津田――47位 水口――52位 輿水颯太(法3=北社)――60位 山角蓮(政経3=池田)――途中棄権

男子1500メートル 

中村虎――8位 由井雛斗(政経1=嬬恋)――11位 狩野――14位 山角――26位 輿水――44位 

男子5000メートル 

菊原――6位 東海林――7位 中村虎――8位 田原秀真(法2=長野工高)――12位 中村龍太郎(政経1=長野工業)――17位

男子10000メートル

菊原――5位 中村龍――9位 田原――10位 東海林――17位

 

 今大会で注目を浴びたのはルーキーの菊原。「今年度はペース配分がうまくいかずにラップが落ちてしまうレースがほとんどだったが、今大会では最後までラップタイムが落ちないで滑り切れた」と5000メートルでは最初から最後まで一周約33秒台と安定感ある滑りを見せ6位に。さらに10000メートルは残り7500メートル地点からペースを上げてラップタイムを35秒台から33秒台に縮めることに成功し、両部門で一桁順位を獲得。悪条件の屋外リンクで、しっかりと結果を残して見せた。

 

 菊原に負けじと、同期の中村虎も成果をあげる。「外リンクはタイムがどれくらいでるか分からないので、基本的に自分の配分で、タイムより順位を狙う感じ」と話し、1500メートルはラップを追うごとに順位を上げ、最終的に8位でフィニッシュ。ただ「悪くはなかったが、残り1周疲れてラップを落としたところは反省点」。5000メートルも同様に終盤で失速したがそれでも8位。「試合を重ねるごとにちょっとずつ(体力が終盤まで)持つようになっているので、もう少しという感じ」と確かな成長に本人も手ごたえを感じている。

 

 シーズンも終盤に差し掛かった。西山は今大会全体を「インカレの選考がかかった大事なレースだと一人一人分かっていた中で、良い人も悪い人もいたので、課題は浮き彫りになった」と振り返った。W杯に出場するために佐藤天海主将(政経4=北杜)は今回欠場。精神的支柱がいない中でも「長距離のメンバーは頑張っているし、自分は短距離部門でチームに貢献できるようにしてきた」と副将としての自覚を持って取り組んできた西山。約1カ月後に迫るインカレで、目標とする総合3位に入れるか。チームは山場を迎える。

 

[北原慶也]

 

試合後のコメント

西山

――インカレでの目標を教えてください。

 「一個人として競技人生最後のレースになるので、与えられた出場種目でまずチームに勢いをつけられるレースをすること、団体としてはインカレ総合3位になれるように一人一人頑張っていきたいと思います」

 

菊原

――今大会での反省点を教えてください。

 「ペース配分が前半にいきすぎました。最後にラップが上がったり、キープしたりできましたが、最終的なタイムが前半のラップが遅いせいで表彰台に乗った選手とのタイム差が出てしまいました」

 

中村虎

――かなり高い気温でしたが、氷のコンディションはいつもと違いましたか。

 「だいぶ氷も緩くて、結構足にきやすい氷でガタガタしてて、だいぶ滑り辛いって人が多かったので、あまりいいコンディションではなかったです」

 

中村龍

――今大会を振り返ってみていかがでしたか。

 「今シーズンはずっと不調で思うような記録を出せていない中、今の精いっぱいを出すことはできましたが、まだまだ調子を上げていかないと厳しいなと感じました」

 

由井

――次に向けての改善点はありますか。

 「まず一周のラップを上げていくことと、トップスピードを上げていくことです」