
インカレインドア開幕 シングルス2人が1回戦突破/全日本学生室内選手権1日目
全日本学生室内選手権(以下、インカレインドア)が開幕。明大からは各大会でポイントを積み上げた男女10人が出場する。初日は男女シングルス1回戦が行われ、接戦を制した2人が2回戦進出を決めた。
◆12・13〜17 全日本学生室内選手権(有明テニスの森公園・室内コート)
▼12・13
[男子シングルス1回戦]
太田 0{4―6、6―7}2 菅谷(慶大)○
○鈴木久 2{6―2、4―6、10―5}1 大沼(近大)
[女子シングルス1回戦]
○鈴木渚 2{6―3、6―0}0 西(慶大)
丸山 1{6―7、6―3、12―14}2 木塚(山梨学大)○
【女子シングルス1回戦:丸山愛以(商2=四日市商)VS木塚有映(山梨学大)】
昨年度の1回戦敗退から練習を積み今年度も本戦出場を果たした丸山。序盤は思うようなテニスができなかった。ゲームカウント2―5まで差を広げられるも「ラリーをしていこうと思っていたら、徐々に良くなってきた」と粘りを見せゲームを4連取。タイブレークにもつれ込んだ。タイブレークでは相手の際どいショットに苦戦するも先にマッチポイントを握る。しかし「決め切るところで決め切れなかった」と7―9で第1セットを落とした。
第2セットは「最終セットまでいって絶対勝つという気持ちで臨めた」。第1セットとはうってかわりサーブやレシーブで相手を翻弄(ほんろう)し、ラリーの主導権を握ると6―3でセットを獲得。「最後はごたついたが、しっかり取ることができた」。迎えた第3セットは10ポイントタイブレークでの勝負となった。先に仕掛けたのは丸山。「球際でショートクロスを狙うのがすごくうまいなと思ったのでそこは狙った」。リードを広げるも追い付かれる一進一退の勝負。最後は決め球も返す相手の守りを崩せず、相手に軍配が上がった。
「相手と本当に少しの差だったと思う。最後1ポイント取るっていうことをしっかりやれれば、もっと楽に勝てたと思うしそこが今回駄目だった」。シングルスは負けてしまった丸山だがダブルスにも出場する。「華菜子さん(吉田・法4=仁愛女子)が全国インカレでベスト4にいったことがないと言っていたので、初めてのベスト4に一緒になれるように頑張りたいと思う」。気持ちを切り替え、ダブルスでトーナメントを勝ち進んでいく丸山から目が離せない。
【男子シングルス1回戦:鈴木久統(政経3=湘南工科大付)VS大沼広季(近大)】
フルセットに及ぶ接戦を制した。初めてのインカレインドアに挑んだ鈴木。試合序盤は鈴木が主導権を握る。相手を左右に揺さぶり、的確なコースへとボールを次々に打ち出していく。さらには積極的にネットプレーも展開し相手を圧倒。6―2で第1セットを獲得した。しかし第2セットに入ると体調が悪化してしまい、なかなか本来の力を発揮できない。それでも「簡単にセカンドセットを取られてしまったら、ファイナルセットも勢いづかれて行かれちゃうと思ったので、取られるにしてもしぶとく、差を離されないように頑張った」。4―6で落としたものの、第3セットへと望みをつないだ。
今大会の規定により第3セットは10ポイントタイブレークで行われた。3―5と劣勢で迎えた第9ポイント。バックハンドからストレートに打ち出したボールはライン上に落ちこのポイントを獲得。「思い切っていけたので、すごく良かった」。この1ポイントを皮切りに、ここから驚異の7連続ポイントで逆転し見事に勝利。「勝ち切れたことが一番良かった」。苦しみながらも大きな一勝を得ることができた。
次戦の相手は高校の後輩にあたる田中佑(筑波大)だ。先月行われた関東学生選手権(以下、夏関)の覇者であり強敵だが「序盤に差をつけられず、最初から声を出して、自分がリードするんだという気持ちで試合に臨みたい」。先輩の意地を見せ、次の勝利もつかみ取ってみせる。
本戦初日から白熱した展開が多く見られたインカレインドア。2日目は男女シングルス、男女ダブルス2回戦が行われる。明大勢の躍進に期待だ。
[萩原彩水、保坂啓太郎]
試合後のコメント
鈴木久
――今大会に向けて強化してきたことはありましたか。
「中に入って打つというのをメインで最近は練習していました。どうしてもボールを落として打ってしまうところがあるんで、そこをなくすために結構前に入って打つことを意識していました」
――第3セットはどういった気持ちで戦っていましたか。
「緊張していてもしょうがないんで、とにかく簡単なミスはやめるというのを意識していました。フォアは軌道を上げてミスをせずに行こうと思って、バックは攻められるところがあったら攻めようっていう、ちょっと強気な姿勢で臨みました」
鈴木渚左(国際3=野田学園)
――激しいラリー戦の中、正確にドロップショットを打てた要因はありますか。
「夏関が終わったあとに、ラリーはしているけど、相手を前後に動かすことができていないなというのは自分でも分かっていました。夏関が終わってからドロップの練習やスライスを使う練習をしていて、今日はそれがうまくいきました」
――今試合で良かったところを教えてください。
「ファーストセットで負けていた時とか競っていた時に、逃げずにちゃんと相手を見て、相手のボールに対してどの選択をしたらいいのかをちゃんと考えながら、合っている選択ができたところ、正しい判断ができたところが、今日の勝因だったなと思います」
丸山
――セット間での気持ちの切り替えはどのようにしましたか。
「ファースト落としても絶対勝てるという自信があったので、気持ち的にはそんな落ちていなかったです。でも、気持ちと体があまり合っていなくて足が止まってしまったり前に入切れていなかったので、次の課題だと思っています」
――良かった点と悪かった点を教えてください。
「良かったところはリラックスするために、序盤良くなかったところをノート見返したりとかして、立て直す、修正する力は付いてきたかなと思います。悪かったところは、決め切るところで決め切れなかったりとか、チャンスボールでのミスがすごいあって、そこを1本取っておけば楽に試合が進められたのにというポイントが結構あったので、そこを気持ちで引かないようにしていきたいと思います」
関連記事
RELATED ENTRIES