
無念のインカレ敗退 大東大に逆転負け/全日本大学選手権
前日の拓大との激闘を制し、迎えた大一番の大東大戦。序盤から得点力を爆発させ、格上相手に点差をつける。後半は互いに一歩も譲らないシーソーゲームとなったが、最終Qでの逆転はかなわず敗北。全日本大学選手権(以下、インカレ)ベスト4の夢は潰えた。
◆12・7〜17 第5回全日本大学選手権(大田区総合体育館他)
▼12・8 2回戦・対大東大戦(大田区総合体育館)
明大69{26―12、14―22、19―20、10―21}75大東大〇
スターターは、PG平松克樹(情コミ3=福岡大大濠)、SG越田大翔(政経3=仙台大明成)、SF武藤俊太朗(政経1=開志国際)、PF鬼澤伸太朗(国際1=福岡大大濠)、PF伊藤治輝(政経3=桐光学園)。
今季の大東大との戦績は2戦2敗。明大としては勝利を阻む因縁の相手である。お互いに手の内が明かされた状態で迎えた今試合。先に流れを引き寄せたのは明大だった。3Pシュートで得点を量産し勢いづくと、度重なるオフェンスリバウンドで攻撃の機会を増やす。「4年間やってきた中で一番いい入りだった」(PF結城智史・営4=土浦日大)と評価するほど好調なスタートを切った。第2Qはシュート確率こそ落ちたものの、流れが傾きかけたときはリバウンドでつなぎ止め逃げ切る。40―34と数歩リードし前半を終えた。
後半の入りは相手の連続得点で一時逆転を許してしまう。負けじと平松のドライブや武藤の3Pシュートで立て直し再逆転。59―54とまたも逃げ切り、波乱のシーソーゲームは最終Qに持ち越された。しかし、はやる気持ちに反して得点が滞る明大。イージーミスも徐々に増え、残り3分で逆転される。そこから再々逆転の機会をうかがうも相手の気迫に圧倒され点に結びつかない。残り5秒で放った3Pシュートはゴールに嫌われてしまい、攻撃は相手に渡った。明大のチームファールは5つとなり圧倒的不利な状況の中、粘り強く戦い抜いたが逆転には至らず69―75で試合終了。最後まで諦めることなく闘志を燃やし続けた選手たちに向け、満員の観客席から盛大な拍手が送られた。
今年度もベスト16の壁を超えることはできなかった。しかし主将のSF田邉太一(情コミ4=福岡大大濠)は「同じベスト16でも全然内容が違う」と話す。現に今試合は勝利こそつかめなかったが、今季の戦いで最も大東大の背中に迫ることができた。「このままやっていけば来年こそは勝てるんじゃないかという期待や確信」(結城)が持てたという。上級生の思いは下級生に引き継がれる。来季の明大バスケットボール部の躍進に期待したい。
[尾﨑陽菜]
試合後のコメント
田邉
――インカレ2回戦ということで、どんな気持ちで試合に臨みましたか。
「今までの3年間のインカレの2回戦に挑む時は、どこかまあ勝てたらいいなぐらいのチャレンジャーの気持ちだったのですが、今年に関しては本当に選手もそろっているし、バスケットの質的にも今までとは違ったので、勝って明日白鴎大とやるつもりで臨んでいました。4年間の中で一番気合は入っていたかなと思います」
――第1Qを振り返っていかがですか。
「今まで見たゲームの中でも一番いい入りだったんじゃないかなというふうに思ったのですが、勢いがつけばあのくらいはいけるかなとも思ってたので、自分たちの実力が出せたかなと思います」
――今季は主将を務められたと思いますが、振り返ってみていかがですか。
「初めてのキャプテンということで、個人的にもチームの組織的なところでもあまりうまくいかないところがあって、後輩に負担や迷惑をかけてしまったところが多かったのですが、最後にこうやって後輩がのびのびできるチームにできたのは良かったのかなと思います」
結城
――第4Qで得点を越された時の心境はいかがでしたか。
「ずっとリードで展開していて逆転されることも想定の範囲外というわけではなかったのでそんなに焦ることはなかったのですが、やはりそこでチームを修正し切れなかったのが良くなかったところかなと思います」
――インカレに懸けていた思いを聞かせてください。
「個人的にもベスト8、ベスト4と行ってもっとこのチームでやっていたいという思いもありました。僕とか田邉とかはプロに行くわけでは無いのでこの結果でうんぬんということはないのですが、他の今年の3年生とかはプロに行きたい選手も多いので、ここで結果を残してあげることで他の選手たちの未来にも関わってくると思っていたので、自分のためでもあり後輩たちのためにもしっかり結果を残していきたいなと思っていました」
――明大での4年間を振り返ってみていかがですか。
「コロナから始まって自分自身も試合に出られなかったりとかつらいこととか苦しいこととかいろいろありましたけど、生意気ですけどかわいい後輩たちに恵まれてすごい楽しくバスケットができたのかなと思います」
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