
インカレ初戦 拓大の猛追を逃げ切り白星/全日本大学選手権
全国の強豪校がぶつかり合う全日本大学選手権(以下、インカレ)がついに開幕。関東大学リーグ戦(以下、リーグ戦)を10位で終えた明大を同大会12位の拓大がBブロックを勝ち抜き迎え打つ。第1Qでは両者譲らない展開となるが、続く第2Qでオフェンスのリズムを掴むと12点差をつけ後半へ。拓大も負けじと猛攻を仕掛けるが、粘り抜いた明大に軍配が上がり、目標である「インカレベスト4」へ好スタートを切った。
◆12・7〜17 第5回全日本大学選手権(大田区総合体育館他)
▼12・7 1回戦・拓大戦(大田区総合体育館)
○明大74{18ー15、22ー13、14ー19、20ー18}65拓大
スターターは、PG平松克樹(情コミ3=福岡大大濠)、SG越田大翔(政経3=仙台大明成)、SF武藤俊太朗(政経1=開志国際)、PF鬼澤伸太朗(国際1=福岡大大濠)、PF伊藤治輝(政経3=桐光学園)。
負けたら終わりの戦いの火蓋が切って落とされた。初戦の相手はリーグ戦を1勝1敗で終え、互角の実力を持つ拓大。「波があるチーム。相手の流れにさせないように相手にやりたいことをやらせないということをチームで心掛けた」(田邉太一主将・情コミ4=福岡大大濠)。その対策がはまるようになった第2Qでは、相手の3Pシュートや速攻の場面でしっかり自分のマークを捕まえ、起点となる留学生にはダブルチームに行くことで、相手のミスを誘発する。自分たちのディフェンスで作り出したチャンスをものにしたことが起爆剤となり、得点を量産。いい流れの乗り、40―28で後半に折り返した。
負けじと追いかける拓大が明大の背中を捉え始める。後半でもディフェンスから流れを作ろうとプレーを展開するが「前半、押さえていた相手の3Pシュートのところが、何本か連続でやられてしまった」(田邉)と、相手のオフェンスに猛攻を受ける。加えて、向こうのゾーンフェンスへ対応できず攻撃で詰まる時間が続いた。「自分がどんどんアタックしていったり、シュート打っていかないとオフェンスが重くなってくる。そこでしっかり自分でチームのオフェンスを作っていこうという意識だった」(平松)。今試合26得点のゲームハイの活躍を見せた平松を中心にゲームを立て直したことが、功を奏し2点差まで迫られたものの粘り続け試合の流れを取り戻す。逃げ切った明大が74―65で初戦を突破した。
明大が目指すは「インカレベスト4」。今の4年生が経験してきたインカレは全てベスト16止まり。「リーグの時でもしっかり自分たちのペースになれば、ものすごい爆発力を発揮するチーム。そこで別に高望みしているわけでもなくて、しっかりベスト4を狙えるという意味でベスト4という目標を立てている」(田邉)。次戦の相手はリーグでは敗戦を喫した大東大。「最後4年生をいい形で引退させられるように目の前の試合を頑張ろうっていう思い」(平松)。選手それぞれが1試合1試合に懸ける思いをつなぎ合わせ、勝利を目指す。
[小原愛]
試合後のコメント
田邉
ーーこの大会を通して、4年生がチームに残せるものがあれば教えてください。
「あんまり今残ってる4年生自体が、リーダーシップ発揮してぐんぐん引っ張っていくっていうような人たちではないので、 ここ自分たちが入学してから3年間ずっとインカレベスト16っていうところで止まってるので、ま、何かこうしてあげれることと言えば、ベスト4、ベスト8に入って、その景色をこう見せてあげることが、最後自分たちのできることかなと思ってます」
ーー次戦の意気込みをお願いします。
「自分たちは目標がベスト4なので、明日の試合にこう100パーセント出すのもそうなんですけど、しっかり次の試合につながるような試合をして、しっかり勝ち切って、あの明後日の代々木のまで残って、しっかりベスト4を決められればなと思っています」
平松
ーー最後の大会ということで、4年生たちの姿はどのように映っていますか。
「リーグ戦の時とかよりも今日の試合も4年生がすごい声出してくれてたし、自分にも声掛けてくれたので、やっぱすごい本気っていうのが伝わってくるので、最後まで4年生をしっかりコートに立たせて、いい思いをさせて、引退させてあげれるように頑張りたいと思います」
ーー観客も普段のリーグ戦よりとても多くの方が来ていたと思いますが、何か感じるものはありましたか。
「個人的にはたくさんお客さんが来てくれてる方が楽しめるので、 明治の応援の保護者の方とかもたくさん来てくれてるので、その人たちが見てくださってる分明治らしいバスケット見せれていけたらなと思います」
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