(女子)悔しさ残るも江川がSP3位発進 堀見は充実の5位発進/都民体育大会

 国民スポーツ大会冬季大会(以下、国体)の東京都代表予選でもある今大会。明大からは堀見華那(商3=愛知みずほ大瑞穂)、江川マリア(政経2=香椎)が出場した。大会初日のシニア女子SP(ショートプログラム)では、江川が3位、堀見が5位に入った。

 

◆12・2〜3 都民体育大会(ダイドードリンコアイスアリーナ)

 

 「練習でしないぐらいのジャンプのミスがあった」。演技終了後、悔しさを顔に浮かべた江川。『River Flows In You』の美しいピアノの旋律に合わせ滑らかな滑りを見せるも、冒頭の3回転ルッツは1回転となってしまう。終盤のコンビネーションジャンプでも転倒するなど、思うような演技ができなかった。「最近の調子も良くて、6分間練習でも全ジャンプ着氷できていたので、それで余計に『なんでこういう演技になったのかな』と感じている」と悔しさをかみ締めた。それでも、着氷まで確実に決めたダブルアクセルや安定した高速スピンで実力を見せつけ3位でSPを終えた。

 

 「特に東日本選手権(以下、東日本)はFS(フリースケーティング)が悔しい演技で、今回は少し構成を変えて挑むので、練習通りの力が出せればいいと思う」。悔しさで涙を浮かべた東日本。この気持ちをバネに、FSではブラッシュアップした演技を披露してくれるに違いない。


(写真:笑顔を見せる堀見)

 

 自身の演技を75点と評価した堀見は今回の演技を「やってきたことを出せた、全体的に良かった」と振り返る。『The Lady is a tramp』の弾むような曲調に合わせ、明るいスケーティングを披露した。冒頭の3回転ループを決めると、その後のダブルアクセルも確実に着氷する。また、練習で力を入れてきたというスピンやステップも華麗に踊り切った。笑顔が魅力な堀見のSP。堀見自身が笑顔で楽しむことで、観客にも楽しんでもらおうという思いで演じているという。今回も絶えぬ笑顔で演じ、観客を魅了した。

 

 FSでは、東日本から取り入れ始めたルッツを披露する予定だ。「練習してきたことを出せるように自然体で挑みたい」。進化する堀見の演技から目が離せない。

 

[髙橋未羽]

 

試合後のコメント

江川

――今大会にはどのような気持ちで臨みましたか。

 「国体は、東京ではないので予選ではないですが、全日本(全日本選手権)の前に1試合積みたいので出場しました」

 

―−このプログラムで特に力を入れていることがあれば教えてください。

 「自分は少し気を抜いてしまうと、肩が上がってしまったり、猫背になってしまいます。このプログラムはきれいな曲なので、姿勢の部分を特に気をつけるように練習しています」

 

堀見

――演技通して笑顔が印象的でした。

 「今日は、自分の中でもステップなどをたくさん練習してきたので、楽しんで滑れたかなと、それで笑顔だったかなと思います」

 

――東日本から今大会までどのようなことを意識して取り組んでいましたか。

 「ジャンプの確率を上げたり、ジャンプの種類が今は3種類しか入っていませんが、それを増やすことができるように、ルッツやフリップ、トーループを練習していました」