
集大成 武道館で堂々の演武/全国学生演武大会
全国各地の合気道部員が日本武道館に集結した全国学生演武大会。一心不乱に稽古に取り組んできた明大の4人は、今年度最後の大舞台で堂々たる演武を披露した。
◆11・25 第62回全国学生演武大会(日本武道館)
▼演武者
安藤、加藤、中村、眞下
聖地・日本武道館で行われた今大会は、5月に行われた全日本演武大会から約6カ月ぶりの大舞台となった。〝正勝吾勝〟を合気道部のスローガンに掲げている明大からは加藤駿主将(商4=国学院)、眞下廣誠(政経4=城北)、安藤遼大(情コミ2=横浜翠嵐)中村晃誠(政経1=所沢西)の4名が出場。1年間の集大成と鍛練の成果を発揮した。
学生生活最後の大会に挑んだ加藤と眞下は、落ち着いた演武で自らの花道をつくる。「3回目の武道館なので慣れていた」(眞下)。海外留学したこともあり、眞下にとっては1年半ぶりの公式大会出場となったが、磨き上げてきた技術を遺憾なく発揮。日々の稽古で部全体を引っ張ってきた加藤は、清々しい表情で「自分の日々の練習の成果を粛々と出せたので良かった」と語った。振り返ってみれば新入生勧誘や部の運営に苦労することもあったが、最後の最後まで主将らしく力強い演武で有終の美を飾った。
頼れる主将が引退する明大だが、新しい風が吹き込む。眞下とペアを組んだ1年生部員の中村は、初の武道館で活気のある演武を見せる。「今までより良い演武ができた」(中村)。また、大会直前に初段となった2年部員の安藤は加藤とペアを組み、基本技を正確に披露。「加藤先輩と気持ちを通わせながら演武ができて良かった」(安藤)。これからの明大合気道部を担っていく2名は、来年度に向けて幸先の良いスタートを切った。
[李翔恩]
大会後のコメント
加藤
――今日を迎えるにあたって、どのような準備をされましたか。
「まずは演武会があるということで、練習の時にどういう技をやろうかというのを考えて。あと演武の際は技同士のつながりが大事なので、それも考えながら練習をしてきました」
――これからは、後輩の皆さんが部を引っ張っていきますがどのようにお考えですか。
「今まで先輩がつくってきた明治らしさをある程度保ちながら、自分たちなりに新しいより良い合気道部をつくっていってくれればと思います」
――4年間を通して楽しかったことはありますか。
「楽しかったことはコロナが終わってからだんだん他の大学との合同稽古というのができるようになって、大学ごとにその特色というのが技とかに表れていて、お互いの技の違いみたいなのを知るようになって交流関係を深められたので楽しかったです」
眞下
――4年間を振り返っていかがですか。
「入った時の目標は、指導者の方と同じくらいうまくなることだったのですが4年では全く足りなかったので、今後も合気道を続けていつか先生に追い付けるように頑張っていきたいと思います」
――後輩たちへの期待はいかがですか。
「とりあえず新入部員をたくさん入れてもらいたいです(笑)。その上でどんどんうまくなって、何年後にまた会う時に『先輩下手っすね』と言えるくらいになっていただけるとうれしいです」
安藤
――初段に合格をして新しい袴で演武ができたことはいかがでしたか。
「うれしかったです。去年のこの大会に出た時に、来年はできれば袴を履いて出たいなと思っていたので。無事それがかなって、今年は履いて出られて良かったと思います」
――演武が終わった時の心境はいかがですか。
「始まるまではすごく緊張したのですが、、始まってからは割とそんなこともなく、さらっとできてよかったかなと思います。もちろん改善点もありますが、それなりに満足できる結果で、来年はもうちょっとうまくなっていきたいと思います」
中村
――演武を振り返り、課題点はございましたか。
「似たような技を何個か出してしまったので、まだまだこれからです」
――初めての武道館でしたが、緊張感はございましたか。
「正直そんなに緊張はしていなかったのですが、ピリピリした空気みたいなものを感じました」
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