全カレ初戦 至学館大にストレート勝ち/全日本大学選手権

2023.11.28

 全日本大学選手権(以下、全カレ)初戦の相手は至学館大。序盤で主導権を握り第1セットを先取すると、勢いそのままに第2、3セットも連取する。3セットともに一度もリードを許すことなく勝利し、開幕初戦で好スタートを切った。

 

◆11・28~12・3 全日本大学選手権(大田区総合体育館他他)

▼11・28 至学館大戦(エスフォルタアリーナ八王子)

〇明大3{251325162517}至学館大0 

 

<スターティングメンバー>(ローテンション順)

S近藤蘭丸(文2=東福岡)、OH佐々木駿(商2=土浦日大)、MB黒澤孝太(政経2=明大中野)、OP坂本雄大(政経3=市立尼崎)、OH岡本知也(政経3=五所川原工)、MB金田晃太朗(政経3=駿台学園)、Li武田大周主将(政経4=松本国際)

 

 「前半は自分たちが理想とする形のバレーができた」(武田)。金田、岡本、坂本の強烈なブロックが決まると3連続ポイントを重ねて6―3と得点差を広げた。ここで試合の流れをつかむと、そのまま攻撃の手を緩めることなく得点を重ねる。「時間差攻撃に対応するためにブロックとサーブを攻める対策をした」(坂本)。相手に合わせて対策を練ったことが功を奏した。その後も坂本の強烈なサーブで敵陣を切り崩すと金田と岡本がスパイクを決め、一気に4連続ポイント。そのまま危なげなくこのセットを25―13で終えた。

 

 続く第2セットは序盤から相手のミスに助けられる場面が目立った。それでも全カレに向けて精度を高めたブロックを黒澤と近藤が決めて相手を圧倒する。攻撃面では坂本や岡本がスパイクを決めて4連続ポイントを取り、25―16でこのセットも取った。ストレート勝ちを果たしたい第3セット。序盤から坂本や佐々木がフェイントを仕掛けて相手のスキを突き一気に5連続ポイントを獲得。相手に1点も与えない〝攻めのプレー〟を見せる。その後は相手の反撃を受け6―5と一点差に迫られるが冷静に得点を重ねた。またこのセットではメンバーの入れ替わりが相次いだ。「明日のために会場慣れしてもらわないと困るし、一つの経験としても多くのメンバーを使いたい」(武田)といったチームとしての狙いがあったという。そのまま相手に一度もリードを許すことなく25―17で勝利した。

 

 「ストレートで勝てたことは次の試合に向けての自信にもなるが、内容的には自分たちのミスもあったので改善しないといけない」(岡本)。結果に一喜一憂することなく選手たちは次を見据えていた。「どのチームが相手になっても自信を持ってやって次につなげたい」(近藤)。昨年とおととしは共に2回戦で敗退を喫している。5年ぶりの表彰台に全員で立つために。これまでの雪辱を果たしたい。

 

[田上愛子]

 

試合後のコメント

武田

――ご自身のプレーはいかがでしたか。

 「雰囲気もつくれていなかったし、相手のミスが多かったのもあるけど自分たちが理想としている形のバレーが、前半の何点かしかできていなかった部分は改善点だと思います」

 

岡本

――ご自身のプレーはいかがでしたか。

 「サーブレシーブは比較的返球できて良かったと思いますが、コンビが多い相手チームに対してのブロックがうまくできなかったので、それを金田晃太朗(政経4=駿台学園)にも聞いて、すぐ修正できるようにしないといけないなと感じました」

 

坂本

 ―― 初戦突破の今のお気持ちはいかがですか。

 「勝ててうれしかったですが、去年やおととしは次の試合で負けているので明日勝てるようにしていきたいと思います」

 

近藤

――次戦の意気込みをお願いします。

「五分五分の試合になると思うので、そこで粘って気持ちで負けないようにしたいです。やってきたものは多分自分たちの方があると思うので、自信を持ってまずは1勝して次につなげたいと思います」