表彰台には一歩届かず 松田の最高順位4位で終える/全日本学生選抜選手権

2023.11.27

 大会最終日となった2日目は、予選リーグを勝ち抜いた16人で決勝トーナメントが行われた。明大からは宮川昌大(情コミ4=野田学園)、松田歩真(商3=野田学園)、山本歩(商3=出雲北陵)が出場し、初戦で山本との明大対決を制した松田が4位という結果を収めた。

 

◆11・25~26 全日本学生選抜選手権(きびじアリーナ)

▼男子シングルス決勝トーナメント

松田――

宮川、山本――ベスト16

 

 ベスト8を懸けた明大対決を制したのは松田であった。「相手(松田)の方が格上だったので、自分から向かうことを意識した」(山本)。その言葉通り果敢に攻めゲームカウント2-0とリードしていたが、予選リーグで全勝という圧倒的な強さを見せた松田が徐々に本領を発揮。1ゲームを奪い返し勢いづいた松田がそのまま山本に追い付き、勝負の行方は互いに負けられない最終ゲームに。点を取り合う互角の戦いとなったが「手の内を知っていたのでやりづらい気持ちもあったが、踏ん張ることができた」という松田が11-8で山本を制し、2回戦へと駒を進めた。

 

 同じくベスト8を懸け決勝トーナメント初戦に臨んだのは、明大勢で最年長の宮川。相手の中村(愛知工大)は「高校の時によく試合をした選手で、負けたことがなかった」(宮川)という。しかし今大会では1ゲーム目から苦戦を強いられる。相手に連続ポイントを重ねられ、第1、2ゲームを続けて落とす展開に。それでも宮川はエースとしての意地を見せ、得意のフォアハンドで着実に点を重ねると第3ゲームを奪い返した。しかしそのまま逆転することはかなわず、ゲームカウント2-4で敗北。初戦で姿を消した。

 

 唯一明大勢でベスト8に進んだ松田は順調に点を重ね勝利を収め、準決勝に進出。しかしここで今大会王者・小林(日大)に圧倒的な力の差を見せつけられストレート負けを喫する。松田の最後の戦いは3位決定戦となった。対する相手は、全日本大学総合選手権・個人の部(以下、全日学)で宮川を下し優勝した岡野(朝日大)。フルゲームのジュース戦にまでもつれこむ激闘となった。強敵を相手に「気持ち的にも体力的にもきつかったが、最後まで頑張った」という松田。長いラリーを制しポイントを重ねる場面もあったが、ジュース戦の末惜しくも敗戦し、最終順位4位で今大会の幕を閉じた。

 

 しかし戦いはまだ終わらない。1月には全日本選手権(以下、全日本)が待っている。「悔しかったがいいプレーもできたので、練習を重ねて全日本でランク入りしたい」(松田)と選手たちは前を向く。今大会で得た収穫を胸に、全日本ではさらに良い結果を見られることを期待したい。

 

[下元天花]

 

試合後のコメント

宮川

――敗因は何だと思いますか。

 「今年目標として、関東学生(関東学生選手権)優勝と全日学優勝という二つを掲げていました。関東学生は優勝できましたが全日学の決勝で負けてしまって、 その悔しさがずっと自分の中で今も残っていて、この大会に対する気持ちが自分の中では少し弱かったのかなと思っています。それがやはりプレーに影響したのかなと思います」

 

松田

――今日の試合を振り返ってみていかがですか。

 「優勝を目標にやってきたのでそれができなくて悔しいです。でも全日学ですごく悔しい思いをしてその分結果を残せたので、それはうれしく思います」

 

 

山本

――良かったところと改善したいところを教えてください。

 「良かったところは、レシーブからの展開が課題だったので、そこで前に比べて点が取れるようになった点ですが、競り合いになった時に戦術をうまく変えることができなかったのが負けた原因かなと思います」