
明大対決は鈴木渚左に軍配! ベスト4入り果たす/関東学生選手権5日目
関東学生選手権(以下、夏関)5日目。雨天による順延を挟み、女子シングルス5回戦が行われ、女子部主将の鈴木渚左(国際3=野田学園)と丸山愛以(商2=四日市商)の明大対決が行われた。激戦の末、鈴木渚に軍配。ベスト4入りを果たした。
◆11・13~19 関東学生選手権(大宮けんぽグラウンド)
▼11・18
[女子シングルス5回戦]
○鈴木渚 2{6―2、6―4}0 丸山(明大)
丸山 0{2―6、4―6}2 鈴木渚(明大)○
【女子シングルス5回戦:鈴木渚左(国際3=野田学園)VS丸山愛以(商2=四日市商)】
ベスト4を懸けた明大対決を制したのは、女子部主将の鈴木であった。「(丸山と)当たると決まった時からすごく緊張していたが、いつも通りの自分のプレーをできるように心がけた」(鈴木)。流れが変わったのは第1セット、互いにサーブゲームをキープした状態で迎えた第3ゲーム。ジュースにまでもつれ込む両者譲らぬ展開で、積極的な攻撃が光り、丸山からブレークを奪う。勢いに乗った鈴木は、その後も低めのスライスボールや力強いサーブで得点を重ね、第1セットをゲームカウント6―2で制した。一方「相手に対する苦手意識が出た」という丸山はサーブミスが続き、理想とするプレーができず、このセットを終えた。
第2セットも鈴木が主導権を握りスタートする。伸びのあるストロークで第1、2ゲームをラブゲームで手にすると、その後も勢いそのままに2ゲームを連取しゲームカウントは4―0に。そのままセットを獲得するかと思われたが、丸山も黙ってはいなかった。持ち前の強烈なフォアハンドを武器に得点を奪うと、続くチャンスボールを着実に決めゲームをキープする。その後も俊敏な動きで必死に食らいつき3ゲームを連取。ゲームカウントは4―4と、試合は振り出しに戻った。「引かないで、ちゃんと前に入って打っていこうということだけを決めてプレーした」(鈴木)。追い込まれた鈴木は、第9ゲームで緩急をつけた打球を駆使しブレークに成功。続く第10ゲームでは、強烈なサーブで圧倒しゲームカウント6―4で第2セットを制した。
「目の前の1試合を大切に、優勝を目指して頑張りたい」(鈴木)。目標までの勝ち星はあと二つ。強気のプレーで挑み続ける。一方、丸山は次なる舞台である全日本学生室内選手権(以下、インカレインドア)へ向け、自身の課題へと真摯(しんし)に向き合う。
大会5日目を終え、残るは女子シングルスの鈴木渚のみとなった明大。大会6日目には女子シングルスの準決勝が予定されている。目標の優勝に向けて目の前に1戦に集中し、必ずや勝利をつかみ取ってみせる。
[髙橋未羽]
試合後のコメント
鈴木渚
――第1セットで決め手となったゲームやプレーはございますか。
「ゲームカウント1―1のときのリターンゲームでブレークすることができたので、そのゲームです。長いジュースが続きましたが、そこで取り切れたことがカギになったのかなと思います」
――準決勝に向けて意気込みをお願いします。
「高校時代は地方が一緒で結構やっていた相手なのですが、大学生になって一番最初の対抗戦以来戦っていない相手です。今大会調子も上がってきている選手なので、 自分の今できることをやっていきたいです」
丸山
――第2セット、切り替えができた要因は何かありますか。
「序盤メンタルが崩れていて、いつもノートを取るようにしているんですけど、そこで自分でも前半良くなかったところをしっかり分析できていました。今までの試合もそうなんですけど、チェンジコートでの頭の切り替えとして、ノートに書いて、文字にして、頭の整理をするようにして、後半は前半の良くなかったところを見直せたかなと思っています」
――夏関全体を通して振り返っていかがですか。
「1回戦から今日が5回戦で、勝った4回の試合は、自分の中で冷静に試合が進められていました。いつもなら気持ちでブレる部分が大きかったのですが、冷静に一戦一戦臨むことができて、勝ち進められたので、去年と同じベスト8という結果ですが、まずは現状維持という感じで、少しはほっとしています。またすぐにインカレインドアがあるので、そこで去年は1回戦負けだったので、その結果を超えられるように、練習していきたいです」
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