
SP13位の菊地 逆転で表彰台入り狙う/全日本ジュニア選手権
ジュニア日本一を決める全日本ジュニア選手権(以下、全日本ジュニア)が17日開幕した。明大からは東日本ジュニア選手権(以下、東日本ジュニア)を6位で突破した菊地竜生(政経1=目黒日大)が、全体の1番滑走でSP(ショートプログラム)に登場。まとまりのある演技を見せたものの得点は伸び切らず。全体13位に付け、FS(フリースケーティング)へ表彰台入りの望みをつないだ。
◆11・17~19 全日本ジュニア選手権(木下カンセーアイスアリーナ)
「緊張はしなかった」と、全体1番目での演技でも堂々としたスケーティングを披露した菊地。冒頭には幅のあるジャンプでトリプルアクセルを成功させると、続く3回転ルッツも落ち着いて着氷。東日本ジュニアで精彩を欠いた両ジャンプを決め、幸先よくプログラムをスタートさせた。また『進撃の巨人』の曲調に合わせたステップシークエンスにも磨きをかけている。巨人の支配に対する怒りや立ち向かう勇気を抱え、感情の浮き沈みを力強い滑りに乗せる。「表現面に関しては今できる自分の最大限を出せた」と自信をのぞかせた。一方、中盤のコンビネーションジャンプでは予定から構成を変更して挑んだ。着氷はしたものの、3回転ループ、3回転トーループの連続ジャンプを決められなかったことで得点はもう一伸び足らず。「ノーミスを狙える状況にあった中、できなかったのは自分の気持ちの弱さが出た」。悔しさをにじませ、精神的な部分での課題も露呈した内容となった。
SPを13位で終えた菊地は、逆転での表彰台入りを狙いFSに挑む。東日本ジュニアの時と同様追い上げる立場となり、より完成度の高い演技が求められる。自身最後の全日本ジュニアの舞台で、再び“根性の巻き返し”を期待したい。
[橋本太陽]
試合後のコメント
――今日の演技を振り返っていかがですか。
「悔しいところがあって点数が伸ばせなかったので、表彰台から結構遠のいたかなと自分の中で感じています。諦めずにFSでしっかり挽回できたらと思っています」
――6分間練習ではコーチと繰り返し会話を交わす場面が見られました。どういった内容でしたか。
「6分間練習はトリプルアクセルがちょっと振り回し気味でステップアウトがあったので、もっと体を抑えてというのと、力を抜いて跳ぶんだということを話し合っていました」
――FSに向けての意気込みをお願いします。
「4回転サルコウとトリプルアクセルを中心とした自分の持っている武器を最大限に生かして逆転を狙います」
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