
曽野、惜しくも決勝進出逃すが春から躍進/東日本学生秋季選手権
10日に新人選手権男子フリースタイルが行われた。65キロ級に出場した曽野壱晟(文1=いなべ総合)が春からの成長を見せ、3位入賞。大浦響(営2=山形市立商)も前日の新人選手権男子グレコローマンスタイルに引き続き表彰台入りを果たした。
◆11・9~10 東日本学生秋季選手権(駒沢屋内球技場)
[新人選手権男子フリースタイル]
▼57キロ級
志村――1回戦敗退
葛城――1回戦敗退
▼61キロ級
小山内――1回戦敗退
▼65キロ級
曽野――3位
高塚――1回戦敗退
▼70キロ級
遠藤――2回戦敗退
▼74キロ級
加藤――準々決勝敗退
西村――1回戦敗退
渡邊――準々決勝敗退
▼79キロ級
森――1回戦敗退
▼125キロ級
大浦――3位
東日本学生秋季選手権2日目。この日は新人選手権のフリースタイルが行われた。明大勢の中では、曽野が順調に駒を進め準々決勝へ。6月に行われた東日本学生春季新人選手権ではこのラウンドで敗れており、表彰台入りを逃していた。春の悔しさを晴らすべく臨んだ試合は曽野のペースで進んだ。第1Pを2―0で折り返すと、第2Pではピンチの場面でも素早く切り替えバックに回る。どんどん点を重ねていき、10―1と快勝で準決勝進出を決めた。迎えた準決勝。強敵・五味(育英大)相手に、第1Pは8―1と大差でリードするも「自分が点を取っていたが相手のペースだった」。相手は、第2P開始10秒の押し出しを皮切りにポイントを重ねる。3分23秒には4点技も決められ一気に8―8に。「前半でばててしまった」。勝利のために1ポイントでも取りたかったが、残り33秒にバックポイントで2点取られる。最後に意地で1ポイント獲得するも、9―10で惜しくも準決勝敗退となった。
「前より強くなっている」と今大会で成長を実感。明大勢は、来週に内閣総理大臣杯を控える。「疲れても、いつもできることをできるようにしたい」。残された時間は1週間と短いが、課題を克服し全国の舞台で高みを目指す。
[末吉祐貴]
試合後のコメント
二ノ宮寛斗コーチ
――2日間試合を振り返っていかがですか。
「昨日も今日も含めて良くなった部分でいったら、点の取り合いをする中でラスト何秒で取り切ることができたところです。今まではどちらかというと最後に取られてしまう試合になることが多かったんですけど、特に昨日だったら太田(匠海・営3=いなべ総合)の試合と岩井(知史・文3=前橋西)の決勝戦がラストで取り切る試合をできていて、上級生の自覚や取り組みなどいろんな要素があると思うんですけど、そこが良かったと思います。逆に課題点は展開をつくるのが遅い、つくろうとした時にはもう点差を離されてしまっている点です。リスクのある技じゃなくてもいいから積極的に仕掛けていくっていうのが課題だと思います」
――課題に対してはどのような取り組みが重要になってきますか。
「もちろん技を覚えたり、組み手を覚えたりするのは、大前提ずっとやっていかなきゃいけないことなんですけど、普段から同じ選手と練習やっているとパターンが決まってきてしまうので、パターンを増やすために量をやることが今は足りないかなと思います。一生懸命練習をやっていて、今も雰囲気よくやっている中でちょっとずついいところは出てきているんですけど、もっと自信を持ってほしいと思います」
曽野
――準決勝の相手にはどんな印象を持っていましたか。
「高校の時に試合をしたことがあるのですが、その時は結構大差で負けてしまったので、強いなという印象でした」
――内閣総理大臣杯での目標を教えてください。
「3位に入れたらなと思っています」
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