
エース兼主将・白石が準優勝! 4年生の活躍が光る/全日本学生賞典総合大会
秋色に染まった樹木が人馬をより一層引き立たせた。6日間に渡って開催された全日本学生三大大会(以下、全学)。最終競技となった全日本学生賞典総合大会(以下、全学総合)では明大のエース・白石侑也主将(商4=江戸崎総合)が見事2位に輝いた。さらに全日本学生賞典障害飛越大会(以下、全学障害飛越)、全日本学生賞典馬場馬術大会(以下、全学馬場)、全学総合の三大会全体の結果で競う三種目総合でも団体で3位と表彰台入りを達成した。
◆11・2~6 全日本学生三大大会(三木ホースランドパーク)
▼全日本学生賞典総合大会
▽個人
2位 白石〈カルロッタM〉
13位 石川〈プライムローズM〉
34位 原〈パトリシアM〉
※渡邊〈ルークM〉、オプセール〈ユキタカオーM〉は失権
▽団体
6位 明大
▼三種目総合
3位 明大
「予想外のミスをしてしまった。もう少しうまくいっていれば順位は変わったかもしれない」(白石)。白石は馬場を全体4位で終え、悔しさをにじませた。大会2日目のクロスカントリーでは「カルロッタMから見たら余裕だった」(白石)。力強い走りで順位を一つ上げると続く障害でも減点ゼロの走行を見せ、最終的に準優勝を達成。「今までの全学の中で一番良い結果を残すことができたので良かった」(白石)。明大のエース兼主将は4年間の成長を確かに結果で証明した。
団体では5人中2人がクロスカントリーで失権する中、白石を含め4年生が奮闘した。「馬場は今までで一番うまくできて、障害も最初から自信があった」。(石川傑・農4=北海道浦河)全学障害飛越で4位入賞を果たした石川は勢いそのままに全学総合でも安定した強さを発揮する。入賞には届かなかったものの13位と明大の三種目総合に大きく貢献した。同じく4年生の原一晴(営4=水戸農業)は「パトリシアMのテンションが高く、3種目ともあまり良くなかった」。それでもクロスカントリーではパトリシアMが障害に反抗した時には冷静に対応。完走を果たすなど4年生として意地の走行を見せた。
明大を引っ張ってきた4年生にとって大学最後の大会となった全学。「これから後輩を育てないと自分たちが乗った馬に乗れない。死に物狂いで練習してほしい」(石川)。今大会で活躍を見せた4年生が抜けた穴は大きい。それでも「カルロッタMはポテンシャルが高いので次に乗る選手にはもっと頑張ってほしい」(白石)。4年生の熱き思いが込められた愛馬は着実に後輩たちに受け継がれ、明大を勝利へと導くに違いない。
[原田青空]
関連記事
RELATED ENTRIES