
あと一歩届かず 稲山が2位/全日本学生選手権
全日本学生選手権(以下、インカレ)が8日から開幕した。2日目は女子エペ個人戦が行われ、明大からは4人が出場。エース・稲山友梨(営3=星槎)が決勝戦まで勝ち進むも、8―15で敗れ準優勝を果たした。
◆11・8~12 全日本学生選手権
▼女子エペ個人
稲山――2位
盧――17位
佐藤――21位
國谷――47位
4年生にとっては引退試合となる今大会。「自分では最後というのはあまり意識していなかったが、体的には緊張していて最後まで緊張が取れなかった」(佐藤琴美・政経4=一関第二)。それでも、予選を4勝1敗の12位でしっかりと通過。しかし、トーナメント初戦で日体大のエースと剣を交えることになった。序盤は両者得点を積み重ね、2セット目終了時は7―9とほぼ互角の戦いぶり。流れが変わったのは3セット目、一気に3連続ポイントを奪われ点差が開いてしまった。差を縮めることはできず、8―15で敗戦。21位で大学フェンシングの幕を閉じた。
悔しい結果となった。2年ぶりの優勝を目指し、予選を4戦全勝の8位で通過しトーナメント戦へ。ヤマ場となったのは準決勝。「背丈も変わらず、自分とプレースタイルが似ている選手だった。少しでも自分が(相手の懐に)入りすぎると突かれてしまう感じだったので、耐えてという試合だった」(稲山)。相手にリードを許したのは1セット目終盤の一度だけ。それ以外は相手に追い付かれても稲山が優勢な状態で試合は進んだ。気付けば1セット目終了時には14―11。冷静に1点を突いて決勝へと駒を進めた。決勝の相手は昨年度の優勝者・寺山(日大)。序盤、1―6と相手に大量得点を許し劣勢に。本領を発揮できず、8―15で2位という結果に終わった。
11日に行われる女子エペの団体戦。「一昨年度と昨年度のインカレでは優勝できていないのと、琴美先輩が最後の試合でもあるので優勝して卒部させたい。目標が達成できなかったとしても、悔いの残らないように終わりたいと思う」(稲山)。昨年度は準決勝で専大に敗れ、3位だった明大。今年度も準決勝では同じ対戦カードになることが予想される。有終の美を飾るべく、持ち前のチームワークで栄冠をつかみに行く。
[正野真由夏]
試合後のコメント
佐藤
――4年間を振り返っていかがでしたか。
「1、2年次はコロナで本格的に試合があったのが普通よりも遅かったので、すごくあっという間でした。これで終わったのかなと今はまだ実感があまりないので、これからどんどん分かっていくのかなと思っています」
――団体戦に向けて意気込みをお願いします。
「もう本当に団体戦しかないので、優勝したいというのが本音なのですが、悔いの残らないように一戦一戦積み重ねていければいいなと思います」
稲山
――決勝戦を振り返っていかがでしたか。
「自分の中では準決勝をやっていたので、(状態は)悪くないかなと思っていたはずなのですが、試合が始まってから剣がうまくつかめず感覚が全くいつもと違いました。1セット目で1―5にされた時点で、巻き返せない相手だったので、今考えればその時点でほぼ負け確定だったのかなと思います」
――今大会の結果を受けて、今の気持ちを教えてください。
「決勝にいったからには勝ちたいという気持ちがありました。最後、勝ち切れなかったのは悔しいですが、今後の対策のしようがあるなという感じです。修正して次は勝てるようにしたいと思っています」
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