日本リーグ1部昇格決定! 信号器材、朝日大に勝利/後期日本リーグ愛媛大会

2023.11.10

 大会1日目、2日目にかけて行われた2部Bブロック予選を全勝で突破し、上位リーグに進出。3日目は信号器材、朝日大と対戦した。信号器材戦を快勝し、迎えた朝日大戦。セットカウント1-2と一時リードを許したものの4番手・山本歩(商3=出雲北陵)が大逆転勝利を決め、激闘を制する。この結果、1試合を残しての1部昇格が決定した。

 

◆11・8~12 後期日本リーグ愛媛大会(愛媛県総合運動公園体育館)

▼11・10 対信号器材戦・朝日大戦

〇明大3―0信号器材

〇明大3-2朝日大

 

 日本リーグとは、トップクラスの実業団を中心に構成される日本最高峰のリーグ戦である。前期と後期の年2回行われ、明大は今年度から参戦している。1部昇格を目標に掲げる明大は予選を全勝し、2部Bブロック1位で上位リーグに挑んだ。大事な初戦は2部Aブロック3位の信号器材と対戦した。1番手の宮川昌大(情コミ4=野田学園)、2番手の山本がストレート勝ちを果たし、試合の主導権を握る。続く松田歩真(商3=野田学園)、飯村悠太(商1=野田学園)組は第1ゲームで2―7と大きく点差を離されたが、粘り強いプレーでジュースに持ち込みこのセットを獲得。勢いに乗った松田・飯村組は第2ゲームも果敢に攻め、11―5の大差で勝利を決めた。

 

 続く2試合目は朝日大との一戦。1番手・宮川が快勝し、2番手・松田が相まみえたのは全日本大学総合選手権大会・個人の部(以下、全日学)で優勝した岡野。それでも松田は序盤から積極的なプレーを展開しゲームカウント2-0とするが、第3ゲーム以降は王者の猛攻を受ける。激しい打ち合いを制することができず、3連続でゲームを奪われ惜しくも敗れてしまう。

 

 その後のダブルスもあと一歩及ばず、勝負の命運は4番手・山本に託された。2ゲームを連取され、あと1ゲーム奪われたらチームが敗北するという苦しい展開となったものの「冷静に落ち着いて戦術を組み立てることができた」と自分のプレーを貫き勝ち星を挙げてみせる。5番手・飯村は「自分から先に攻めるように意識した」と攻める卓球でストレート勝ちを収め明大の勝利を決定させた。

 

 2連勝を果たしたことで1試合を残しての1部昇格が決定。明日行われる上位リーグ最終戦の相手は愛知工大。今年度の全日本大学総合選手権大会・団体の部(以下、インカレ)決勝で敗れた因縁の相手との再戦となる。「ライバル校に勝って全勝優勝をしたい」(宮川)。インカレのリベンジを果たし、全勝で有終の美を飾れるか。紫紺の躍進に期待がかかる。

 

[七海千紗]

 

試合後のコメント

高山幸信監督

――今大会のここまでの戦いを振り返っていかがですか。

 「出場している7選手の調子が比較的上がっているように感じており、自分たちの力を出すことができたかなと思います」

 

宮川

――主将として心がけていることはありますか。

 「特に声かけはしていないのですが、自分が主将として春季リーグ戦、インカレ、秋季リーグ戦と全部優勝できずにきて、今回自分にとって最後の団体戦ということでどうしても優勝したい気持ちがありました。まずは1部昇格を確定できて良かったと思います」

 

山本

――愛知工大戦の意気込みをお願いします。

 「勝ったり負けたりしていて、今年のインカレも負けているので今回勝って次の試合に勢いをつけていけたらと思います」

 

飯村

――本日の収穫と課題を教えてください。

 「全日学が終わってから守りの部分を徹底して練習してきたのが最後の試合で出たのですごく良かったです。課題はもう少し自分から先に攻めるときに威力のあるボールを打てるようにすることです」