
Aクラス残留に一歩及ばず 思いは後輩へ/全国学生選手権
学生相撲の頂点を決める全国学生選手権(以下、インカレ)。明大はAクラスからの出場となり全国の猛者たちと対戦した。しかし、1日目・2日目と思うような結果を残せずBクラス降格が決定。上位進出の悲願は次の世代に託されることとなった。
◆11・4~5 第101回全国学生選手権(堺市大浜公園相撲場)
▼個人戦
酒井真幸(政経2=埼玉栄)――2回戦敗退
柴田林太(政経1=秋田北鷹)――2回戦敗退
神歩武(政経4=埼玉栄)――1回戦敗退
田村勇希(商4=平舘)――1回戦敗退
美麗順平(政経4=文徳)――1回戦敗退
斎藤晃良(商3=秋田北鷹)――1回戦敗退
西原貴瑛(政経2=報徳学園)――1回戦敗退
工藤晃太(政経1=平舘)――1回戦敗退
▼団体Aクラス予選
明 大1―4金沢学大〇
明 大1-4東洋大〇
明 大2-3専大〇
1日目は個人戦が行われ、明大からは8選手が出場。柴田と酒井が2回戦へ進出し、勝てば決勝トーナメント進出の大一番に挑んだ。しかし、自分たちの相撲を取ることができず柴田は上手差し投げ、酒井は突き出しを決められる。個人戦は「Aクラスのレベルに慣れていかないといけない」(酒井)と全国の高い壁を痛感する結果に終わった。
2日目は団体戦Aクラスとして出場した明大だが、全国の強豪相手に苦しい戦いが続いた。初戦の金沢学大戦から試合のペースをつかむことができず2連敗を喫し、最終戦の相手にはBクラスからの進出となった専大を迎える。Aクラス16チームのうち下位4チームがBクラスへ降格となる今回の予選。3試合での勝利数が得点とされ、明大はここまで神、酒井が勝利を挙げており得点は2点。Aクラス残留を果たすためには専大相手に3勝を挙げることがAクラス残留の必須条件となった。先鋒・柴田、二陣・酒井が敗れ後がなくなった明大だが、中堅・工藤が土俵際での接戦の末勝利を収め副将・西原につなぐ。「主将につなげるだけだと思い一生懸命前に出た」(西原)と突き出しで勝利を挙げ、2―2で大将・神に襷(たすき)をつないだ。「後輩が頑張ってくれて、最高の舞台をつくってくれた」(神)。両者譲らず互いに押し合う中、最後は寄り切りを決められ敗北となった。
全国屈指の相手を前に結果は振るわなかったが「改善すべき点が今大会で見つかった」(柴田)と下級生にとっては収穫も多かった今大会。4年生は今大会で引退となるがバトンは後輩へと託される。手放したAクラスの座を再び取り戻し、全国の頂点を目指す。
[七海千紗、伊原遼太朗]
試合後のコメント
神
――今大会を振り返っていかがですか。
「納得のいくような結果ではなかったですが最後やり切れたと思います」
――今大会に向けて取り組んだことを教えてください。
「1年間は右膝のケガで悩んでいたのですが最後に出場できるように監督やコーチにお世話になったので恩返しをしたいという気持ちでやりました」
柴田
――今大会を振り返っていかがですか。
「個人戦と団体戦に出場して勢いのある相撲をしようと思っていたのですが団体戦では3敗という結果になり、来年度につなげたいと思います」
――来年度の意気込みをお願いします。
「全国学生個人体重別選手権の出場を目指してインカレではAクラスのベスト8に残れるように頑張りたいです」
関連記事
RELATED ENTRIES