
男女ともに白熱の戦いを繰り広げる/関東学生秋季1部リーグ戦
すがすがしい秋晴れの中で開幕した、関東学生1部秋季リーグ戦(以下、秋季リーグ)。強豪ぞろいの1部リーグで注目を集めたのは、やはり今年度の関東学生1部春季リーグ(以下、春季リーグ)で優勝、そして全国2冠を達成した明大男子部だ。今大会は2勝3敗と悔しい結果に終わったが、新チームの課題を明確にするいい機会となった。春リーグを最下位で終えた女子部は、1日目を2戦2勝で終える好スタートを切る。2日目の結果は振るわなかったものの、女子部にとっても更なる成長のきっかけとなる大会となった。
◆10・28~29 関東学生秋季1部リーグ戦(白子町サニーテニスコート)
<1日目>
<男子>
明大2―3中大○
〇明大3―2国学院大
明大1―4日体大○
<女子>
○明大2―1国学院大
○明大2―1東女体大
<2日目>
<男子>
明大2―3早大○
○明大3―2法大
<女子>
明大0―3立大○
明大1―2早大○
明大1―2日体大○
男子部初戦の相手は、全日本大学対抗選手権(以下、インカレ)の決勝戦で熱戦を繰り広げた中大。ダブルス1戦目では、米川結翔(商3=尽誠学園)のライン際へのストレートや上田泰大(商1=尽誠学園)の強烈なスマッシュなどを繰り出し続ける。しかし中大も負けじと得点を重ね続け、デュースにもつれこんだ末に敗北を喫した。2番手の中原壮琉(政経2=熊本マリスト学園)・小宮彰悟(営1=上宮)ペアは4ゲーム差をつけての快勝を果たす。だが、続くシングルスの金山勇波(営3=霞ヶ浦)、4番手の大辻伸彬(農3=尽誠学園)・辻花陸(営2=能登)ペアは苦戦を強いられ、敗れてしまう。この時点で明大の敗戦は決まっていたが、最終ダブルスの岡田侑也(農1=とわの森三愛)・中村悠峰(営1=能登)ペアが競り勝ち、一太刀浴びせるかたちとなった。続く2回戦の相手は国学院大。初戦に続き中原・小宮ペアは危なげなく勝利を重ねる。米川・上田ペアも1戦目同様息の合ったプレーを生かし、4ゲーム差での快勝。金山も長いラリーや前後に振ってくるショットに全力で食らいつき粘り勝ちを収め、秋季リーグ初白星を挙げた。1日目の最終戦は日体大との一戦。後に今大会2位となる強豪に明大は苦しめられる。1番手の米川・上田ペアが日体大の強烈かつ正確なボレーに苦しめられ競り負けると、ここまで順調に勝ち続けてきた中原・小宮ペアとシングルスの半澤寧大(農2=とわの森三愛)もストレート負けを喫してしまう。その流れを断ち切ることができずに1―4で日体大に敗北。1日目は1勝2敗という結果で終えることとなった。
女子部初戦の相手は春リーグでストレート負けを喫した国学院大。ダブルス1戦目に出場した西山なつみ(政経1=昭和学院)・大野栞(法1=昭和学院)は1ゲーム差での粘り勝ちを収める。続くシングルスの青松淑佳(政経2=昇陽)は圧倒的な強さを見せてストレート勝ち。春季リーグのリベンジを果たした。2回戦は東女体大との一戦。1番手の西山・大野ペアは勝負強さを発揮し、初戦同様1ゲーム差という接戦を制する。続く青松も相手に1ゲームしか取らせず、危なげなく勝利。3番手の日高里歩(法3=昭和学院高)・北川ペアは惜しくも敗北を喫するも、2―1で勝利を収めた明大はチームとして2戦2勝と幸先の良いスタートを切った。
好発進を切った女子部も2日目は苦しい展開が続いた。初戦の立大戦では粘りを見せるもあと一歩及ばず惜敗。続く早大戦では1番手の日高・北川ペアが敗れるも、2番手の青松がコーナーを突く丁寧なショットを連発しストレート勝ち。勝敗は西山・大野の1年生ペアに委ねられた。しかし、前衛・大野の積極的なボレーで得点を重ねながらも、ミスや相手のショットに苦しみ試合のペースをつかめず敗北。一矢報いたい明大は最終戦、今大会で1部優勝を果たした日体大を相手に3番手の西山、大野ペアが勝利を収め意地を見せた。
男子部では早大戦、法大戦ともに1ゲーム差での決着に。強風の中、本来のペースをつかめず苦しいラリーが続くも法大戦では白星を飾った。中でも大辻・金山ペアは息の合ったプレーで相手を翻弄(ほんろう)。2日目は2連勝を収め状態の良さをアピールした。男女ともに悔しい結果となったが、「課題が多く見つかったが、逆にそれはいい風にも捉えられる」(日高)と励みにもなった今大会。この結果を糧にさらなる高みへの飛躍を期待したい。
[春田麻衣、伊原遼太朗]
試合後のコメント
米川
――新チームの特徴を教えてください。
「昨年度は明るくて元気のあるチームだったのですが、今年度は真面目な感じの選手が多いのでもう少し楽しんで試合するというところが昨年度と比べるとまだ足りていないと思います」
――今後に向けた意気込みをお願します。
「インカレ連覇という目標に向かってこれからの期間を過ごしたいと思います」
日高
――今大会にはどのような気持ちで臨みましたか。
「春季リーグが6位で入替戦に回ってしまったので、優勝も目指していたのですが入替戦だけは避けたいと思い、一戦一戦頑張ろうという気持ちで臨みました」
――今大会を通して課題は見つかりましたか。
「プレー面で言うと2人で一つのパターンを作る戦いや、後衛のネットプレーの強化などをしっかりすべきだと思いました」
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