新人アーチャーが初陣で躍動/関東学生新人個人選手権

2023.10.30

  初の公式戦となる関東学生新人個人選手権(以下、新人戦)に、明大からは男女合わせて15人が出場。30メートルダブル男子未経験者の部では林聖明(理工1=湘南学園)が明大唯一の600点台を記録し、2位につけた。またSH女子未経験の部では小川梨乃(法1=相模原)が2位、畠山実代(商1=捜真)が3位と好成績を収めた。

 

◆10・28~29 関東学生新人個人選手権(夢の島公園アーチェリー場)

▼70メートル男子経験者の部

 片岡――541点・17位

 谷口――525点・21位

 大澤――476点・27位

▼SH男子経験者の部

 大場――489点・11位

▼SH男子未経験者の部

 石塚――481点・15位

▼SH女子未経験者の部

 小川――556点・2位

 畠山――553点・3位

 木村――448点・15位

▼30メートルダブル男子経験者の部

 岡――489点・2位

▼30メートルダブル男子未経験者の部

 林――609点・2位

 大槻――572点・13位

 原――571点・14位

 蒲原――526点・37位

 内藤――513点・41位

▼30メートルダブル女子未経験者の部

 片伊木――463点・43位

 

【1日目】

 穏やかな日差しのもとに行われた新人戦1日目。中学1年次からアーチェリーを始めた大澤拓真(理工1=日大高)が70メートル経験者の部に出場した。競技前半36射終了時点では10点は1回のみだった。だが、後半になるにつれて「押し手の感覚がつかめて、押し引きのバランスがすごく良くなった」と、的のより中心近くを射ち10+Xを4回記録した。試合後には自身のフォームの課題を挙げ、今後は試合の場で練習通りに射つことを目指していく。

(写真:1日目に出場した大澤)

 

【2日目】

 新人戦1日目とは異なり、2日目は多くのアーチャーが会場のコンディションに苦戦を強いられた。競技前半では霧雨が降り、冷たい風が吹くなど肌寒かった一方、後半では雨が止み、日が照る中で試合が行われた。

 

 70メートル経験者の部では、片岡海翔(理工1=日本工大駒場)が明大勢トップの点数を記録。「練習でできていたことが今日できなかったりして、点数が下がってしまった」と悔しさをのぞかせた。練習と実践との違いを実感した片岡は「1射1射安定した当たりができるようにしたい」と今大会を通じて新たな目標を掲げた。

 

 50メートルの的と30メートルの的をそれぞれ36本ずつ射つSHの部では、小川と畠山が躍動した。「50メートルはうまく(弓を)引けず、安定して射てなかった」(小川)。しかし得意の30メートルで巻き返しに成功。自己ベストも更新し、本番での勝負強さを発揮した。また畠山も前半の50メートルで苦戦する。「後半は気持ちを切り替えて、課題を1つに決め、そこを直そうとしたら調子が上がった」(畠山)と試合の中で修正し、自身が納得のいく結果に。両選手とも慣れない環境でありながら華々しい成績を残した。

(写真:SH女子未経験者の部で2位の小川)

 

 30メートルの部では林が「前半で何回か30金を出すことができた。その時にアンカーとかイーストとかがうまく入った」と好調な滑り出しを見せる。後半は少し伸び悩んだものの、600点を超える好成績を残した。試合後には「自分の射形を安定させて、もっといい成績をとれるように頑張りたい」とさらなる高みを目指していく。

 

 「先輩方が今まで射っている夢の島の会場で自分が射てるというのは楽しみだった」(畠山)。多くの選手にとって、入学後初の大舞台となった今大会。各選手が感じた手応えと課題点は今後の成長に必要不可欠だろう。新人アーチャーの初陣は飛躍への第一歩となったに違いない。

 

[守屋沙弥香、堀口心遥]

 

試合後のコメント

石塚翔大(法1=桐蔭学園)

――今大会はどのような気持ちで臨みましたか。

 「初めての公式戦だったので、今までの練習の成果が出せるように勝つ気できました」

 

大澤

――来年以降のなりたい姿を教えてください。

 「70メートルダブルで600点を出すという目標に向けて頑張っていきたいです」

 

岡大智(政経1=明大中野)

――今後の目標を教えてください。

 「もっと長い距離に出ても、自分のペースを保っていけるようになったらいいなと思います」

 

小川

――次戦への意気込みをお願いします。

 「点数を出したいという気持ちはもちろんあるのですが、点数よりも射形とか気持ちの面で負けたり崩れたりしないように伸び伸びと射っていきたいたいです」

 

片岡

――先輩からの印象に残っているアドバイスを教えてください。

 「今日は寒かったし、インターバルが結構あったので、毎回射つ前に『体を動かして大きく伸びて射つように』と言われたことが印象的でした」

 

畠山

――今大会の良かったところを教えてください。

 「点数とかにとらわれないで、無心で射てたことです。自分が考えていることだけをしようと思って、ずっと気持ちを切らさずにできたことが良かったかなと思います」

 

――自身のコンディションについてはいかがですか。

 「全体的に良かったとは思うのですが、後半若干落ちてきたなっていうところがあったので、そこは改善点かなと思います」

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