
鈴木渚 全日本出場も1回戦で散る/全日本選手権
山口県予選と西日本大会で優勝し、プロも出場する全日本選手権本戦への切符をつかんだ鈴木渚左(国際3=野田学園)。1回戦の相手は、早大のエース・金子だった。8月の全日本学生選手権で敗北を喫した因縁の相手だったが、リベンジを果たすことはできなかった。
◆10・28~11・5 全日本選手権(有明テニスの森)
▼10・28
[女子シングルス1回戦]
鈴木渚 0{4―6、3―6}2 金子(早大)○
【女子シングルス1回戦:鈴木渚VS金子さら紗(早大)】
終始ゲームの主導権を握ることができなかった。キープ合戦から始まった第1セット。ゲームが動いたのは、2―2で迎えた相手のサービスゲームだった。なかなか攻めてこない相手に対してドロップショットでミスを誘うなど、テクニカルなプレーを駆使して先制ブレークを奪う。しかし「先に自分がブレークしたのに、その後のサービスゲームが、取らなきゃって分かっているからこそ空回りしてしまった」。ゲームを連取して差をつけたいところだったが、1ポイント目からスマッシュを決められ、ゲームカウントは3―3に。その後、互角の戦いを続けたが、ジュースを取りきることができず。「大事な時に取りきれないのはまだまだ自分の経験不足だと思うし、気持ちの弱さが出てしまっている」。流れを変えることはできず4―6で第1セットを落とした。第2セット序盤は互いに一歩も譲らず、ゲームカウントは2―2に。5ゲーム目ではコースを突いたストロークで相手のミスを誘い、ブレークに成功。ゲームカウント3―2で第1セットと同じ展開を迎えた。今度こそキープしたかったが「取らなきゃいけないって分かっているからこそ固くなってしまったり、足が止まってしまったりした」。その後4ゲームを連取され、ゲームカウント3―6で1回戦敗退となった。
全日本選手権本戦に明大が出場したのは吉田明日香選手(令4政経卒)以来、実に2年ぶり。鈴木渚は、先月の関東大学女子1部リーグ戦(以下、リーグ戦)と並行しながら予選を勝ち抜いた。「大学の人とは違って、いろいろなタイプの選手がいて楽しかった」。1回戦敗退となったものの、この経験は鈴木渚を成長させたに違いない。11月から始まる関東学生選手権(以下、夏関)でのプレーに期待だ。
[春木花穂]
試合後のコメント
鈴木渚
――西日本大会では大学テニスとはまた違う相手と戦ってきましたが、いかがでしたか。
「西日本はリーグが終わって次の日に移動という形で、その 1日後か2日後ぐらいに試合が始まったので、試合勘はありました。疲れとかもあったんですけど、やはり大学の人とは違っていろいろなタイプの選手がいて楽しかったです」
――リーグ戦と並行して予選が行われましたが、いかがでしたか。
「気持ち的にまだ試合続くのかっていう思いがありました。西日本大会が終わったらすぐ入替戦もあったので、気持ちのコントロールはすごく難しかったです」
――夏関に向けて意気込みをお願いします。
「夏関はインドア(全日本学生室内選手権)前の学生大会になるので、夏関でどれだけできるかを試しながら、インドアにつながる大会にしていきたいです」
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