SO戦を制し4連勝 決勝へ駒を進める/関東学生秋季1部リーグ戦

2023.10.24

 関東学生秋季1部リーグ(以下、秋季リーグ)準決勝の相手は法大。試合は序盤から主導権を握った明大が2点をリードして前半を終える。しかし、1点差にまで詰め寄られると最終第4Q終了間際、PS(ペナルティストローク)からの得点を許しまさかの同点に。SO(シュートアウト)戦に突入すると、攻守ともに安定したプレーを見せた明大が接戦を制し見事決勝進出を決めた。

 

 爽やかな秋晴れの下行われた秋季リーグ準決勝。第1Qを無得点で終えるも、相手のPCを防ぐなど守備から流れをつかんだ明大は第2Q5分、FW大塚皓平(文4=飯能南)からの縦パスをゴール前で受けたFW大岡凌磨(政経4=今市)がダイレクトシュート。「縦に速い攻撃で大塚がワンタッチで少しずらしてくれて、レシーブしてからでは角度的に厳しいと思いダイレクトで打った」(大岡)。頼れるエースの一振りで明大が先制点を獲得した。第2Q12分には左サイドを駆け上がったFW齋藤偉颯(法2=今市)からのパスを大塚がゴール前で合わせ追加点。2-0とリードし前半を終えた。

 

 迎えた後半戦。この勢いのまま試合を優位に進めたい明大であったが第3Q開始直後、今シーズン4試合目で初となる失点許し、1点差に詰め寄られる。第4Q2分にDF髙松雄飛主将(法4=丹生)がPCを決め再びリードを2点とするも、「後半の早い段階で失点してしまい、そこからズルズルと自分たちのディフェンスラインが下がって押し込まれる形が多くなった」(大岡)。12分にはPCから失点を許し再び1点差とされると、試合終了間際には自陣ゴール前で痛恨のPSを許し土壇場で同点に追いつかれる。

 

 3―3の同点のまま試合はSO戦へ突入。勢いに乗った法大、土壇場で追いつかれた明大という状況ではあったが、「打つ選手もとてもうまいしGKの坂本(樹哉・法3=飯能南)も1年生から試合に出場しSOを経験していて肝が据わっているので、正直負ける気がしなかった」(髙松)。その言葉通り、明大は攻守ともに安定したプレーをみせると、最後はチームの大黒柱・大岡が鮮やかなシュートを決め4-3で勝利。激闘を制した明大が決勝進出を決めた。

 

 2季連続のリーグ優勝を懸け戦う決勝の相手は宿敵・山梨学大。また、リーグ決勝の前には全日本学生選手権(以下、インカレ)も控えている。リーグ連覇、そして全国優勝を見据える明大は「もっと点数が取れた試合、もっと点数を守れた試合で、大きな反省の残る試合だった」(髙松)と今回の劇的勝利にも慢心はない。さらなる高みを目指し、次戦以降も〝つなぐホッケー〟 で勝利をつかみ取る姿を期待したい。

 

[加藤菜々香]

 

試合後のコメント

髙松

――法大オフェンスの印象教えてください。

「法大はいい攻めをするチームで、安定してサイドライン、外を大きく使って、たまに真ん中を使っていく攻めだったので、守るのも難しい相手でしたし、個人技もすごく高い選手たちが多かったので、少し手を焼きました」

 

――今日の試合の収穫と課題を教えてください。

 「収穫で言うと、ずっと練習してきたプレスが相手に対してよくかかっていたかなっていうところで前線でのボールの取り方は、自分たちで守れたかな、身につけられたかなと思います。反省点は決めきるところで決められなかったことです。大チャンスの場面でも点数を入れられなかったですし、 1対1で負けすぎて、ズルズルいって、最後に点を決められるシーンがあったので、ディフェンスの1対1とフィニッシュは自分たちの大きな反省かなと思います」

 

大岡

――勝利が決まる一打で緊張はありましたか。

「ここ決めて当たり前だろうなという気持ちで打ったので緊張はありませんでした」

 

――一旦リーグ戦が終わりインカレが始まりますが、意気込みがあればお願いします。

「去年のインカレはベスト8で終わって全日本選手権(以下、全日)の出場権も獲得できなかった悔しい大会となったので、今年のインカレではベスト4以内に入って、優勝、そして全日につなげていければなと考えています」