由井が2日連続のベスト更新! 佐藤天はW杯出場へ/全日本距離別選手権

  長野市のエムウェーブにて3日間にわたって行われる全日本距離別選手権。最終日には佐藤天海主将(政経4=北杜)、佐藤太陽(法1=帯広三条)、中村虎太郎(政経1=須坂創成)、由井雛斗(政経1=嬬恋)、中村龍太郎(政経1=長野工業)の5人が出場した。

 

◆10・20~22 第30回全日本距離別選手権(エムウェーブ)

▼男子1000メートル(ジュニア部門)

由井雛斗(政経1=嬬恋)――5位、1分13秒24

▼男子3000メートル(ジュニア部門)

佐藤太陽(法1=帯広三条)――5位、3分58秒13

中村虎太郎(政経1=須坂創成)――7位、3分58秒30

中村龍太郎(政経1=長野工業)ーー14位、4分7秒59

▼男子マススタート

佐藤天海(政経4=北杜)――19位、0点

 

 大会最終日、最初に行われたジュニア部門1000メートルに登場したのは由井。2日目のジュニア部門1500メートルで自己ベストを更新した勢いそのままに、この日も積極的な滑りを見せ、またしても自己ベストを更新した。ジュニア部門3000メートルでは佐藤太が全体5位の好成績。中村虎、中村龍は7位、13位に終わるも「今年の1年生はレベルが高い。いい雰囲気でやれている」(由井)とライバルの存在が刺激となっており、さらなる記録更新にも期待がかかる。

 

 今大会のフィナーレはマススタート。400メートルを16周して行われるこの種目では、それぞれの選手による緻密な駆け引きが醍醐味だ。佐藤天は「ラストのスプリットに勝負をかける」と序盤は集団の中盤でレースを進める。しかし3周目あたりでまさかの転倒。「接触とかはなかった。バランスを崩してしまった」と他選手と同時に滑るマススタートならではの難しさがあった。それでも佐藤天は今大会通じての成績が評価されワールドカップの日本代表に選出。チームパシュートでの出場が予定されており、「日本チームのために自分のできることをしていきたい」と強く意気込んだ。

 

 いよいよシーズン開幕となったスピードスケート。目指すは1月に行われるインカレでのスピード部門での表彰台。「チーム明治として少しでも得点を取れるように努力していってほしい」(佐藤天)。昨年度5位に終わったインカレでの巻き返しに期待だ。

 

[久和野寛人]

 

試合後のコメント

由井

――今大会を振り返っていかがですか。

 「自己ベストが出たので、それなりに良かったかなって感じですね」

 

――今後の意気込みを教えてください。

 「インカレでチームでの総合優勝を狙っているので、それに向けて頑張りたいです」

 

中村龍

――本日のレースで感じた課題はいかがですか。

 「課題はあげると切りがないですけど、技術というか細かいところもそうなんですけど、気持ちの面とか体の面とかそういうところかなと思います」

 

佐藤天

――3日間振り返っていかがですか。

 「最大の目標としていた5000メートルで派遣標準記録を突破して日本代表に入るっていうところが目標だったんですが、攻めた結果とはいえ納得できるタイムではなかったので、そこが悔しいかなっていう思いはありますが、最終的には日本代表に選んでもらってワールドカップに行くことができるので嬉しいかなと思います」

 

――期待している選手はいらっしゃいますか。

 「寮の同じ部屋の中村龍太郎くんは一緒にいる時間も長かったですし、スケートに対して真面目に取り組んでるところを見てきたので、今はなかなかうまくいってないとは思いますが、必ず強くなる時が来ると思うので、こつこつ頑張ってほしいなと思います」