5種目で表彰台入り 短水路でも強さ見せる/日本選手権(25m)

2023.10.24

 10月21日から22日にかけて日本選手権(25m)が開催された。50メートルプールを使用する長水路と違い、25メートルプールを使用する今大会。明大からは11人が決勝進出を果たし、そのうち5種目で表彰台入りするなど短水路でも強さを見せつけた。

 

10・21~22 日本選手権(25m)

◆1日目

▼男子200メートル自由形

2位 清水 1分43秒91

▼男子50メートル背泳ぎ

1位 五味 23秒52

5位 松山 23秒71

▼男子200メートル背泳ぎ

1位 栁川 1分51秒00

▼男子100メートル平泳ぎ

7位 小嶋 57秒96

▼男子100メートル個人メドレー

4位 渡辺 53秒30

▼男子400メートル個人メドレー

3位 上川畑 4分07秒45

9位 川島 4分12秒80

▼女子50メートル背泳ぎ

8位 遠藤 27秒71

▼女子100メートル個人メドレー

6位 木津喜 1分01秒42

◆2日目

▼男子100メートル背泳ぎ

2位 栁川 50秒92

▼男子50メートル平泳ぎ

5位 小嶋 26秒50

▼男子200メートル個人メドレー

5位 渡辺 1分55秒89

▼女子400メートル自由形

6位 長尾 4分11秒96

▼女子100メートルバタフライ

8位 木津喜 58秒88

 

 今大会で明大最初のメダル受賞者となったのは男子200メートル自由形に出場した清水博斗(政経2=日大藤沢)。最初の100メートル地点では5位につけていた。「ラスト50メートルは持ち味なのでそこを発揮できて良かった」。レース終盤、隣のレーンを泳ぐ松元克央選手(令1政経卒・現ミツウロコ)が飛び抜け、それを追う形で清水、眞野秀成(セントラルスポーツ)、渡邊天馬(イトマン近大)の3人が横並びとなる。最後はタッチの差で2位を勝ち取り、明大関係者でワンツーフィニッシュを飾った。

 

 自由形が専門種目の五味が男子50メートル背泳ぎで魅せた。「背泳ぎは中学生までやっていて『短水路なら背泳ぎはまだいける』とずっと思っていた。水中のバサロがすごく得意なのでそこでリードできると思っていた」。その言葉通り25メートルの折り返しでリードをつくり、0.03秒差を制した。

 

 男子400メートル個人メドレーに出場した上川畑英(政経1=淑徳巣鴨)。100メートル地点を2位で折り返すと、背泳ぎでも体半分ほどのリードをつけ首位を泳ぐ松下知之(スウィン宇都宮)にしっかり付いていく。しかし最後の25メートルのターンで牧野航介(東洋大)に追い上げられ、3着でゴールした。

 

 昨年度男子200メートル背泳ぎで優勝した栁川大樹(政経3=日大藤沢)。十分な練習を積めていないながらも「思ったより遅くはなかったので良かった」。ラスト25メートルのバサロで驚異の追い上げを見せ、これまで首位だった江戸勇馬(チームリブ)を抜き去りゴール。昨年度に続く優勝で見事連覇を達成した。勢いそのままに2日目の男子100メートル背泳ぎでもその強さを見せ、昨年度と同様に2位で表彰台に上がった。

 

 今後の競泳は、12月にはジャパンオープン、来年3月にはパリ五輪選考会が控える。波に乗る紫紺のスイマーに、さらなる活躍への期待が高まる。

 

[上原朋子]

 

試合後のコメント

五味

――優勝という結果についていかがですか。

 「本命の自由形じゃなくて背泳ぎでの優勝だったんですけど、優勝というのは自信になるしすごくうれしいです」

 

――今後の目標や意気込みをお願いします。

 「パリ五輪には個人で絶対出たいと思っています。すごくきついトレーニングが待っていますが、それに耐えて五輪に出た時の喜びはすごく大きいものだと思うので、それを味わうために今からしっかり努力していきたいです」

 

栁川

――今後の目標や意気込みをお願いします。

 「一番はパリ五輪の選考会でパリ五輪の代表を決めるので、それに向けて試合が三つあるので安定してタイム出せるようにしたいです」

 

木津喜一花(商1=淑徳巣鴨)

――得意のバタフライはどんな意識を持っていましたか。

 「ドルフィンでできるだけ前に出られるようにして、あとタッチとターンが大事になってくるのでそこは合わせられるように意識しました」