立ち上がりに苦戦 中大に2度目の敗北/関東大学1部リーグ戦

 2次リーグ3戦目の相手は中大。1次リーグでは接戦の末、わずか3点差で負けてしまった相手だ。前半は相手のペースにのまれ10点差以上開いてしまう場面も。しかし後半は明大の勢いが増し、じりじりと点差を縮め同点まで追いつく展開に。そこから何とか勝ち切りたい明大だったが惜しくも2点差で敗北。2次リーグ二つ目の白星獲得にはあと一歩届かなかった。

 

◆8・26~11・3 第99回関東大学1部リーグ戦(大田区総合体育館他)

▼10・21 対中大戦(筑波大)

明大69{12ー23、13ー14、25ー13、19ー21}71中大○

 

 スターターはPG平松克樹(情コミ3=福岡大大濠)、SG越田大翔(政経3=仙台大明成)、SF武藤俊太朗(政経1=開志国際)、PF鬼澤伸太郎(国際1=福岡大大濠)、PF塚田大聖(政経1=土浦日大)。

 

 前半は勢いを出し切れなかった。明大ボールから始まった第1Q 。武藤が得点を決めこのまま流れに乗りたい明大だったが、中大も負けじと猛攻。一方明大は塚田のゴール下シュートや、巧みなパス回しで得点の機会を得るなど、中大のペースにのまれないよう食らいついていく。しかし中大の外と中両方からの得点に追いつけず、11点差をつけられ第2Q へ。第2Q でも相手の勢いは止まらず、シュートブロックやスティールにより思うようなプレーができない時間が続いた。それでも明大も田邉の果敢なドライブや力強いリバウンドで攻め、徐々に点差を縮めていく。一時はダブルスコアほど離された点差を何とか引き戻し、25―37で前半を折り返した。

 

 そして迎えた後半戦は怒濤(どとう)の展開となった。第3Q は中大の3Pシュートから始まった。しかしすかさず明大も2点で返し相手に流れを渡さない。また、平松からのパスを受けた武藤が力強くゴール下シュートを決め切る。さらに塚田が果敢にリバウンドに飛び込み相手のファウルを奪うなど徐々に明大が勢いづいていく。ディフェンスではオールコートで相手につくことで強いプレッシャーを与えた。「田邉太一が起点となってディフェンスで声出してスティールできた」(伊藤)と、チームの速攻による得点の機会を増やす。その一方で相手も粘り強く攻め続けて対抗。それでも明大の勢いは止まらない。トランジションから塚田がダンクシュートを決め、会場を沸かす。また、田邉も積極的なドライブインを見せついに50―50と同点に追いついたところで第3Q が終了した。第4Q では越田3P シュートを沈めると、その後もドライブインで得点し今試合初めてのリードを奪った。しかし明大のファウルやターンオーバーが続きまたも同点に。お互いに一歩も譲らず激しく攻守が入れ替わる熱戦となる中で相手が速攻で得点を決め4点のリードを許してしまう。塚田がフリースローを1本決めるもなかなか追いつけず。しかし残り26秒でケガから復帰した伊藤治輝(政経3=桐光学園)が3P シュートを決め同点に。この勢いのまま勝利に持ち込みたい明大だったが、残り6秒でファウルを奪われてしまい相手が2本のフリースローを決めてしまう。すかさずタイムアウトを取り、何とか作戦を練るものの攻めきれず、無念の敗北を喫してしまった。

 

 翌日も試合を控える明大の次戦の相手は山梨学大。こちらも1次リーグで負けてしまった因縁の相手だ。「しっかり勝って今回の2連戦を勝ちで終わりたい」(伊藤)と意気込みを示している。1部残留のためには何としてでも勝利を飾りたい明大。残る試合はあと3試合だ。負けられない戦いが続く。

 

[清水優芽]

 

試合後のコメント

伊藤

――同点に持ち込んだ第4Q 残り26秒での3P シュートについてどのように思いますか。

 「自分が出て流れが良くなったとかは思ってないですし、出た時間は限られた時間の中でチームをどう引っ張っていくかというのが自分の課題だったので、3Pシュートで同点になれたのは良かったんですけど、最後やっぱりやられてしまったのでその分しっかり反省して明日に生かしたいと思います」

 

――今後の課題は何ですか。

 「残り3試合で少ないんですけど、この疲労がたまった中でどう全員で戦っていくかというのがインカレにもつながっていくと思うので、残り3試合チーム全員で戦って声出して頑張っていきたいと思います」

 

――次戦への意気込みをお願いします。

 「明日の山梨学院は1巡目で点差つけられて負けてますし、負けられないというのはもともと分かっていたことなのでしっかり勝って今回の2連戦を勝ちで終わりたいと思います」

 

山際祐希(営1=新潟商業)

――今日の試合を振り返ってみていかがでしたか。

 「そうですね、個人の出来としては前回の試合からプレータイムが結構伸びたんですけどうまくプレーできなかったっていう反省が多いので、次回に切り替えたいと思います。チームでは内容は全然良かったので、前回の中大戦から振り返っていい試合ができたと思うので、次も頑張りたいと思います」

 

――自分の求められているところはどんなことだと思いますか。

 「ディフェンスでハードワークしてチームの流れつくるのとスピード感を意識して一人で持っていったり、あとはゲームコントロールですね。自分で点取るっていうよりかは、チームコントロールっていうのを任せられていると思います」

 

――今回競り負けてしまった原因は何だと思いますか。

 「チーム自体とりあえず3Pやシュートが全然試打数もないですし、成功本数もないので、3Pシュートをもっと積極的に打つのと、やっぱりリバウンドがまだ全然取れていないっていうのは目立っていたので、そこをリバンウンドの本数で負けているのかなと思います」