秋季リーグ9戦目 筑波大に大金星/秋季関東大学1部リーグ戦

2023.10.22

 前日、順大に敗北を喫した明大。9戦目は筑波大との一戦となった。第1、2セットともに連取し、勝利は目前。しかし続く第3セットは相手の攻撃を受ける展開となりこのセットを落とす。それでも気持ちを入れ替えて臨んだ第4セットで25―15と大きく点差をつけ、勝利した。

 

◆9・9~10・29 秋季関東大学1部リーグ戦(日体大健志台キャンパス米本記念体育館他)

▼10・21 対筑波大戦(会場名非公開)

○明大3{25―23、26―24、18―25、25―15}1筑波大

 

<スターティングメンバー>(ローテンション順)

S近藤蘭丸(文2=東福岡)、OH佐々木駿(商2=土浦日大)、MB黒澤孝太(政経2=明大中野)、OP坂本雄大(政経2=市立尼崎)、OH岡本知也(政経3=五所川原工)、MB金田晃太朗(政経3=駿台学園)、Li武田大周主将(政経4=松本国際)

第4セット

佐々木⇄前嶋悠仁(法2=日本航空) 

 黒澤⇄山田美雄(政経2=東福岡)

 

 第1セットはなかなか点差を広げることができず、一進一退の攻防戦となった。序盤からリードを許すことはなかったが、中盤に11―12と逆転される。しかし、佐々木がスパイクを決めてすぐに追いつくと試合の主導権を握った。一時は24―20となるも、相手のスパイクを拾うことができず24―23にまで追いつかれてしまう。それでも坂本が最後の1点を冷静に決め切り、このセットを取った。続く第2セットも勢いに乗る明大。坂本と近藤のブロックが決まると一気に3連続ポイントを獲得する。「サイドアウト率がよかった」(山田)と高い攻撃力を見せ、このセットもモノにした。

 

 迎えた第3セットは昨年度の全日本大学選手権(以下、全日本インカレ)王者の意地を見せられる展開となった。「相手の強烈なサーブに押された」(坂本)。ボールを拾うことができず、5連続で失点してしまう。それでも金田がクイックを決めて粘りを見せた。その後も山田と前嶋のブロックで徐々に点差を縮めるが、序盤の大量失点が響きこのセットを落とした。

 

 「技術的なことは今言っても何も変わらないので雰囲気を上げていった」(山田)。山田のスパイクで切り崩すと、山田と近藤のブロックも決まる。さらには強烈なサーブを放ち、一気に4連続ポイントを取った。その後も金田のフェイントで相手の隙を突くと3連続ポイント。「4セット目は切り替えて、サーブで攻めてブロックとレシーブをしっかり拾うバレーができた」(岡本)。25―15でこのセットを危なげなく取り、筑波大に勝利した。

 

 「昨日の敗戦は気にせずに切り替えてやろうと声をかけていた」(武田)。〝明治のバレー〟で格上相手との試合を制した。秋季リーグ戦はあと2回を残すのみ。11月には全日本インカレが控えており、シード権獲得およびトーナメントにも勝率が関わってくる。「誰か強い人がいるチームよりも総合的に強い方が強いチームだと思っている」(武田)。チーム全体の底上げを図り、勝利を掴み取ろうとする明大に今後も目が離せない。

 

[田上愛子]

 

試合後のコメント

武田

――ご自身のプレーはいかがでしたか。

 「今日は60点ぐらいです。抜けたところが拾えてはいるけど、相手に返ったりして得点につながってないのが納得できなくて、自分の中ではもうちょっとコート内に収められたらいいなと思いました」

 

坂本

 ――筑波大にどのような対策をして試合に臨まれましたか。

 「自分らはつなぎを意識しているので、そこに再度トスを持っていって打ち切るっていうところをもう1回徹底しました」

 

岡本

――前日の試合は終盤に逆転を許しましたが、どのように切り替えて試合に臨まれましたか。

 「順大戦の3セット目は、取れるセットでありながら終盤追いつかれて逆転されて取られました。今日も終盤追いつかれましたが、しっかりサーブレシーブが入ればミドルが決めてくれるので、我慢してサーブシーブを入れていきました。しっかり切り替えてできたかなと思います」

 

山田

――次週の試合の意気込みをお願いします。

「今は勝率が高いので、残りの試合も取り切りたいと思います」