新シーズン始動 佐藤天と菊原が5000mに出場/全日本距離別選手権

 長野市のエムウェーブにて3日間にわたって行われる全日本距離別選手権。1日目には佐藤天海主将(政経4=北杜)、菊原颯(政経1=市立長野)、中村龍太郎(政経1=長野工業)の3人が出場した。

 

◆10・20~22 第30回全日本距離別選手権(エムウェーブ)

▼男子5000メートル(ジュニア部門)

中村龍太郎(政経1=長野工業)――8位、7分14秒47

▼男子5000メートル

佐藤天海(政経4=北杜)――8位、6分36秒91

菊原颯(政経1=市立長野)――16位、6分53秒20

 

 「6分31秒を切らないとW杯には出場できないので、そこを目指してかなり攻めたレースをしていた」(佐藤天)今シーズンからは主将としてチームを引っ張りながらもナショナルチームに加入して活動をしている佐藤天。得意の5000メートルで日本代表入りを果たすべく、序盤から勢いよく滑り出していった。レースは順調に進み3800メートル地点でのラップタイムは31秒48。暫定4位で安定した滑りを見せていたものの「ラスト2周で(タイムが)あんなに落ちるとは思っていなかった。むしろ上げるつもりでいた」。レース終了時にはラップタイムが35秒26に下落し、8位でフィニッシュ。目標の30秒台には届かず、悔しい結果で1日目を終えた。


(写真:レース終了後の佐藤天)


 今年度から明大に加入した菊原も佐藤天と同じく5000メートルに出場した。「今年はラップタイムが残り5回から一気に落ちている。今日は残り3回から落ちてしまったことが課題」(菊原)。高校次には国民体育大会の1万メートルで優勝を果たし、高い持久力を誇る菊原。今大会でも600メートル地点から3800メートル地点の間におけるラップタイムの落とし幅を0.7秒に抑えていたものの、それ以降の3回で2.13秒下降。最後の踏ん張りがきかず、16位でレースを終えた。


(写真:1年生ながら大会出場を果たした菊原)

 

 2日目は1500メートルに佐藤天、ジュニア部門の1500メートルには佐藤太陽(政経1=帯広三条)、中村虎太郎(政経1=須坂創成)と向井雛斗(政経1=嬬恋)の3人が出場予定だ。「1500メートルで5番以内に入るのは正直かなり厳しいとはわかっているが、可能性に懸けたい」(佐藤天)。初日の悔しさを晴らすため、明日も全力で氷上を駆け抜ける。

 

[新津颯太朗]

 

試合後のコメント

佐藤天

――今年度はどのような部分を課題に挙げていますか。

 「全てにおいてレベルアップしないと31秒は切れないので、滑りもそうですし、体力的な部分も含めて全てにおいて一回り成長出来たらいいなと思っています」

 

――今年度はナショナルチームで活動されていますが、何か変化はありましたか。

 「技術面や体力面は去年よりは確実に成長している実感はあります。一番は、日本代表になるということに対してかなり強い気持ちで臨むことができる環境に身を置いていたことで意識は高く保てていました」

 

菊原

――レースを振り返っていかがですか。

 「今年はこの大会までに3回タイムトライアルの大会がありました。去年のタイムがなかなか出ない中で苦しさはありました。今回は順位こそ悪くないですが、タイムが納得いくものではなかったです」

 

――今後に向けてどのような部分を鍛えたいですか。

 「自分は後半に強い選手なので、5000メートルであれば残り5周など、きついところを耐え切れるかが勝負どころだと思います」

 

中村龍

――レースを振り返っていかがですか。

 「自分は今年、実力的には世界ジュニア選手権を狙える位置にいましたが、意識しすぎてから回ってしまいました。最終的にはああいう結果になってしまったので、もうちょっと落ち着いて滑れば良かったです」

 

――最終日に控えているジュニア部門の3000メートルへの意気込みをお願いします。

 「今日の結果で自分はU-19日本代表には入れなくなってしまいましたが、肩の力は抜けたので、リラックスした状態で普段通りの滑りを出来ればと思います」