1中の差が分けた明暗 涙の今シーズン最終戦/東京都学生女子部リーグ戦

2023.10.16

 全日本学生女子王座決定戦(以下、王座)への切符を懸けた大一番。80射で争うこの試合は最後まで競った展開となったが、明大は惜しくも1中差で敗北を喫した。

 

◆9・17~10・22 東京都学生女子部リーグ戦(各大学弓道場)

▼10・15 対桜美林大戦(東大本郷キャンパス弓道場)

明大 60中―61中 桜美林大○

 

 雨が降る中始まった東京都学生女子部リーグ戦、最終戦。明大は悲願の王座出場を叶えるべく臨んだ。初立では大前・見米彩(理工3=文化学園大杉並)が安定した射で見事皆中した。2立目では野村真奈(営2=坂戸西)、加藤ほの美(政経1=前橋育英)の下級生2人が皆中。終わった時点で相手に2中差をつけ、順調な立ち上がりになった。

 

 流れが変わったのは折り返しとなる3立目。桜美林大が16射で14中という驚異の的中数で一気に差をつけると、明大は食らいつくことができず1中差で4立目を迎えることになった。またしても先攻の桜美林大が13中と安定した射を見せるも、ここで明大が反撃に出る。3人が皆中し、15中。ここ一番での勝負強さが発揮された。

 

 運命の最終5立目。明大は最低13中が勝利条件だった。1射目、2射目と全員が中ていい流れを作っていく。しかし、3射目で3人が外してしまう。最終4射目でも2中に終わってしまい、60中対61中とわずか1中の差で勝利を手にすることができなかった。

 

 王座への挑戦は来シーズンに託された。今日の負けを糧にして、さらに強くなるこれからの明大に期待だ。

 

[入谷彩未]