3試合無失点継続中 好守備で準決勝進出/関東学生秋季1部リーグ戦

2023.10.16

関東学生秋季1部リーグ戦(以下、秋季リーグ)第3戦は敵地で駿河台大と対戦した。前半の開始早々に先制を挙げて、後半でも得点を追加。2―0で勝利を収めて準決勝へと駒を進めた。 

 

 まさに電光石火という言葉が当てはまるだろう。第1Q1分だった。「前のスペースを空けてMF小林(正人・政経3=今市)が打ち込んできたボールに対して迎えるように、空けたスペースに入って合わせた」(FW大岡凌磨・政経4=今市)。日本代表から復帰した10番が一撃で仕留め、エースの仕事を全うした。しかし次第に形勢逆転。「相手の一対一のうまさに押し込まれた」(小池文彦監督)。先制をしながらも相手にペースを握られてしまう苦しい前半が終始続いた。それでもゴール前まで迫る相手のチャンスを間一髪で阻止。守備力の高さが光り試合を折り返した。

 

 前半とは打って変わり、後半は明大が試合を有利に進める。第3Q7分にはこの日初めてのPCを相手に与えてしまうもカウンターの場面。ゴール前での混戦からFW武田元希(文2=八頭)が押し込みリードに成功した。その後も攻撃を仕掛け、相手に決定機を与えない。苦しい時間帯もあった中、試合は2―0で終了のホイッスルを迎えた。「無失点を大きな目標に予選プールを挑んで達成できたのはディフェンスの自信にもなった。けれど攻めこまれるシーンはもっと減らせる試合だった」(DF髙松雄飛主将・法4=丹生)。いまだ秋季リーグ無失点と強固な壁を築きつつあるが、春の関東王者は前半の反省を口にした。

 

 今日の勝利で3連勝を飾った明大。そして全試合で無失点なのが特筆すべき点だ。「一対一のプレーをもうちょっと早く止めないといけない。それは練習で補っていくしかないので、今後課題にしてやっていきたい」(小池監督)。予選プール1位突破をしたにもかかわらず、春の関東王者には無失点への飽くなき追求心があった。次戦は法大との準決勝に挑む。勝てば決勝、負ければ3位決定戦へと進むため運命の分かれ道となる一戦だ。決勝進出、ひいては秋の関東制覇へ向けて。明大は勝利に余念がない。

 

[石田聖]

試合後のコメント

小池監督

――今日の収穫はどのような点にありますか。

 「やっぱり0点で抑えてくれたことです。このリーグ戦も全て0点で抑えてるんで、それはかなり守備がしっかりしてるなと。頑張ってくれていると思います」

 

――予選リーグは1位で通過できましたが感想をお願いします。

 「予定通り1位通過で全勝で取りこぼしなく、来週の法大戦で準決勝でしっかり勝って、決勝を残してインカレ(全日本学生選手権)に入っていきたいと思います」

 

大岡

――代表があってすぐ明大に合流しましたが、代表活動はいかがでしたが。

 「アジア大会準優勝という結果で終わってしまい、パリオリンピックにあと1歩で届かなかったんですけど、自分たちの今の代表の実力の差や今自分たちに残りの3カ月で何ができるかが明確になったので、来年の1月までに修正して最終予選を迎えられればと考えています」

 

――今日の試合では代表活動の悔しさや学びを意識しましたか。

 「代表のスタッフからも国内の試合では代表としての差を見せつけるよう言われているので、代表の名の元でプレーすることが自分にとってこれから技術の向上だったり、メンタリティを向上していく部分だったりで必要だと思っています」

 

髙松

――今日の試合を振り返っていかがでしたか。

 「先制点を取れた第1Qの立ち上がりは悪くなかったですけど、そこからの続く点がなかったですし、攻め込まれるシーンが前半に多かったのでもっと前半からしっかりと自分らのペースで試合が展開できていたら、いい試合になったと思います」

 

――1点目の後はなかなか点が入りませんでしたが、ハーフタイムにどのような話をしましたか。

 「相手にどう攻め込まれているのかを分析したり、自分らがやることの細かい指示を出したりして、どう点を取られない展開ができるのかを調整していきました」

 

武田

――駿河台大にどんな印象を持っていましたか。

 「去年、秋リーグ前にも春リーグの時に同点で追いつかれたりして、苦戦した試合ではあったんで強そうなチームの印象でした」

 

――後半はペースを握ることができましたが振り返っていかがですか。

 「波に乗ることができました。MF吉田くん(登以・商1=丹生)が中盤からしっかりつなげてくれて、味方と一緒に連携できたっていうのがでかかったです」