接戦を制し神大に勝利/関東大学1部リーグ戦

 2次リーグ開幕後の初白星が欲しい明大の2戦目の相手は神大。序盤こそリードを許すも、同点に追いついた状態で前半を折り返す。その後は点を取っては取られるシーソーゲームとなるが、最終的に流れをつかんだのは明大。見事に勝利を収め、次戦へ弾みをつけた。

 

◆8・26~11・3 第99回関東大学1部リーグ戦(大田区総合体育館他)

▼10・15 対神大戦(白鴎大大行寺キャンパス)

〇明大70{11ー17、16ー10、22ー13、21ー18}58神大

 

 スターターはPG平松克樹(情コミ3=福岡大大濠)、SG越田大翔(政経3=仙台大明成)、SF武藤俊太朗(政経1=開志国際)、PF鬼澤伸太郎(国際1=福岡大大濠)、PF塚田大聖(政経1=土浦日大)。

 

 2次リーグ2戦目の相手は1次リーグでも接戦を繰り広げた神大。「神大との試合の前半はいつも自分たちが我慢する時間が続く」(武藤)と語るように、今試合も第1Qで流れをつかんでいたのは神大だった。対する明大は鬼澤や塚田を筆頭に積極的なディフェンスやリバウンドで最低限の失点に抑えつつ得点を重ね、徐々に点差を縮めていく。第2Qではファウルが続発する激しい試合展開に。「リバウンドやルーズボールといった面でどれだけ差をつけられるかが重要になる」(鬼澤)と、明大は集中力の高いプレーを続けることで流れを引き寄せる。そして主将である田邉太一(情コミ4=福岡大大濠)の連続得点や速攻を決めたことで同点に追いつき、前半を終えた。

 

 第3Qも明大は勢いを落とすことはなかった。塚田がディフェンスに遮られながらも得点し、平松克樹(情コミ3=福岡大大濠)の3Pシュートも決まりチーム全体が活気づく。しかし神大も簡単には引き下がらず、すぐに点を取り返して試合を振り出しに戻す。一進一退で目が離せない展開が続いた。「流れが来ている時に田邉選手や森田(稀羅・営1=北陸学院)選手がすごくいいシュートを決めて、立て続けに武藤選手の3Pシュートが決まったことも勝利をつかめた原因」(鬼澤)と振り返るように、第3Q終盤からは明大の連続得点が目立つ。点差を9点にまで広げ、勝負は最終Qへ。完全に流れをつかんだ明大は、開始直後から再び得点を重ね始める。両チームの体を張ったディフェンスや繰り返されるターンオーバーで試合はさらに白熱。「相手のミスが連発した際にそこを追い込み、流れを渡さないことが大事だと思っていた。全員で声を出し、逆転されずにペースを保てた」(鬼澤)と、最後まで自分たちのプレーを貫いた明大が勝利をつかみ取った。

 

 2次リーグに突入し、1部残留のためにもこれまで以上に負けられない戦いが待っている。次戦の相手は1次リーグで逆転負けを喫した中大。選手たちは「自分たちのバスケットをやっていれば、また1次リーグと同じ展開になってくると思う。リードしているときのゲームメイクを来週までにチームとして修正していきたい」(武藤)とリベンジを誓う。今試合では主将の田邉からルーキーまで、幅広い層の選手がそれぞれ躍動していた。この勝利の勢いそのままに、残りの4試合もチーム一丸となって戦い続ける。

 

[春田麻衣]

 

試合後のコメント

鬼澤

――ディフェンスやリバウンドで積極的なプレーが目立っていましたが、どのようなことを意識していましたか。

 「同じ日本人で、負けたくないという気持ちが強かったです。留学生の時はそこでファウルを使うなど守り方に工夫をしないといけないのですが、日本人同士なのでどんどん積極的に跳んで走るといったことを意識しました」

 

――出場時間が長くなってきていますが、試合の中でどのような役割を果たしたいですか。

 「自分はコートに入ったら強度の高いディフェンスなどで積極的に体を張ることが役割だと思っているので、長いプレータイムでも短いプレータイムでもそこを変わらずに継続することを今後も大切にしていきたいです」

 

武藤

――今日の自身のプレーを振り返っていかがですか。

  「前半にファウルを2回してしまってプレータイムがなかったのですが、後半の流れが悪いときに3Pシュートを2本連続で決めたことで、チームにいい流れを持ってくることができたと思います」

 

――伊藤治輝(政経3=桐光学園)選手や結城智史(営4=土浦日大)選手が出られない状況をカバーしていかなければいけないと思いますが、その点についてはいかがですか。

 「治輝さんと智史さんがいないことで層は薄くなってしまうと思いますが、そこは出ていないメンバーがカバーしたり、自分たちのように普段出ているメンバーもポジションを代わったりでカバーできているので、その2人が戻ってくることでもっといいチームになると思います」