ジュニア選手権初勝利!東海大相手に辛勝/関東大学ジュニア選手権

2023.10.15

 ジュニア選手権(以下、ジュニア戦)第2戦の相手は東海大。2トライを挙げ先制するも前半のうちに追いつかれ、後半へ。トライ数では同数だったものの28―26で接戦を制しジュニア戦初勝利を挙げた。

 

◆10・14 関東ジュニア選手権(東海大湘南グラウンド)

▼対東海大戦

 ◯明大28{14―14、14―12}26東海大

 

 先制したのは明大。前半7分、敵陣ゴールライン付近でのマイボールラインアウトからモールを形成し、ゲームキャプテン・左プロップ中山律希(政経4=天理)がゴールラインに飛び込んだ。「あのようなシチュエーションは結構得意なのでトライできてよかった」(中山)。続く前半16分、ハーフライン付近から左センター蓬田雄 (政経2=流経大柏)と左ウィング東海隼 (情コミ2=光泉カトリック)が抜け出し、そのまま東がグランディング。東海大との差を14点と引き離し、このまま試合を優位に進めたい明大。「ディシプリンのところのミスであったり、ペナルティのところであったりと自分たちのミスで、相手に点を取られてしまった」(スクラムハーフ田中景翔・文1=常翔学園)。前半終盤イエローカードによる人数不利もあり、同点へと追いつかれてしまう。

 

 気を引き締めて迎えた後半5分、試合が動く。敵陣ゴールラインでフェーズを重ねた明大は右ロック物部耀太朗 (商1=中部大春日丘)がゴールラインに値千金のトライ。「いいタイミングで走れたのですごいよかった」(物部)。そして後半16分、開幕トライと同じ形でフッカー西野帆平 (文2=東福岡)がトライを挙げた。「良いアタックもできたけど、アタックやディフェンスのどちらも反則が起き、自分たちのミスで苦しむ場面があった」(物部)。2トライを挙げたシーン以外は押し込まれる展開が続く。「後半、ミスが多くなるにつれて、バックスも慌てて焦ってしまった。そのミスが多かったところが今回の課題」(東)。結局2トライを許すも、28―26で逃げ切りに成功した。

 

 ミスが目立つ試合だったことは間違いない。しかし「フォワードはスクラムでしっかり勝ってくれた」(田中)。その分良い点もあった。次戦は負けられない相手、帝京大だ。「この相手(東海大)に100点ぐらいとっているチームだが、この試合の悪かったところを直せば絶対に負ける相手ではないと思うのでしっかり準備していきたい」(亀井茜)。今回出た課題と向き合い成長を続ける明大から目が離せない。

 

[保坂啓太郎]

 

試合後のコメント

中山

――ゲームキャプテンとして意識したことあれば教えてください。

「ゲームキャプテンをやったことがないので引っ張り方がわからなくて、うまくいかないこともあったのですが、なるべく自分から皆に声かけてあげることは意識しました」

 

物部

――ペナルティーについてチーム内ではどのような話をされましたか。

「フィフティーといって、しっかりオフサイドしないように、『ラインから半歩下がろう』というのをずっと話していました」

 

亀井茜

――今日の試合に点数をつけるといかがですか。

 「40か35点ぐらいです。力的には多分明治の方が圧倒的に上だったと思うのですが、最初に2本トライを取った後に自分たちのミスで苦しむ状況が多かったからだと思います」

 

田中

――セットプレーはいかがでしたか。

「フォワードがスクラムで勝ってくれて、バックスとしてもしっかりやりやすくて、いろいろなアタックができたので良かったと思います」

 

スタンドオフ伊藤利江人(商1=報徳学園)

――今日の試合に向けて練習で意識したことを教えてください。

 「東海のディフェンスが前に出てきたりしたので、深めに立って先渡すということを意識していました」

 

――次戦への意気込みをお願いします。

 「帝京大学戦で強い相手ですけど、しっかり勝ちにいきたいと思います」