2次リーグ開幕 拓大に追いつけず惜敗/関東大学1部リーグ戦

  関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)の2巡目が開幕した。初戦の相手は拓大。普段出場の少ない選手たちも多い中で、連携して得点を重ねる明大。留学生に対しても積極的にプレッシャーをかけ、粘り強いディフェンスを見せる。わずか2点差で前半を折り返したが、後半、点差を広げられあと一歩のところで勝利を逃してしまった。

 

◆8・26~11・3 第99回関東大学1部リーグ戦(大田区総合体育館他)

▼10・14 対拓大2回戦

明大54{14―15、20―21、11―17、9―13}66拓大〇

 

 スターターは、PG平松克樹(情コミ3=福岡大大濠)、SG越田大翔(政経3=仙台大明成)、PF鬼澤伸太朗(国際1=福岡大大濠)、SF武藤俊太朗(政経1=開志国際)、PF塚田大聖(政経1=土浦日大)。

 

 8月26日から始まったリーグ戦も、2次リーグに突入した。例年とは異なる開催形式により、2次リーグを下位チームで戦い抜く明大。初戦の相手は、1次リーグで大逆転勝利した拓大であった。普段プレータイムの多い伊藤治輝(政経3=桐光学園)や結城智史(営4=土浦日大)が不在で「人がそろってないっていうところが1番の懸念点」(田邉太一主将・情コミ4=福岡大大濠)だった。それでも前半は好調に点を重ねる。第1Qは、塚田の3Pシュートが決まり、続いて越田のレイアップという連続得点から始まった。積極的にリバウンドを取り、得点につなげていく。第2Qでは、一時は10点差にまで引き離されるものの、フリースローや田邉のアシストによる武藤と塚田の2連続の3Pシュートなどで得点を縮め、2点差で前半を終えた。「1次リーグの拓大の時に自分たちは前半がよくなくて」(森田稀羅・営1­=北陸学院)という1次リーグでの課題を見事乗り越えて、後半へと挑む。

 

 後半は点差を縮めるべく、シュートを打つ回数が前半よりも増えていった。けれども、その分「3Pシュートが入らなくなった時のオフェンスリバンドが後半全然取れてなかった」(森田)。第3Qではスティールも多く見られ、得点のチャンスを作るものの、惜しくもシュートを決め切れない展開が目立つ。点差8点の状態で迎えた第4Q。両者ともにファウルの回数も増え、激しさを増していく。この状況でも粘り強いディフェンスが、鳴りを潜めることはない。開始6分ごろ、相手の攻撃が始まると、前半よりもプレッシャーをかけた守備で、24秒間シュートを打たせずに乗り切った。終盤、数十秒刻みでタイムアウトを取りつつ攻めていく明大だったが、その点差を縮めきることができずに試合を終えた。

 

 主力選手の欠場により、「うまくいかない時間帯が続いてしまった」(田邉)ものの「自分たちの(主力の)メンバーいない中でしっかり全員が戦えていたのがよかった」(森田)今試合。結果は悔しいものとなったが、明大の基盤の強さを見せつけた試合にもなった。残りの5戦を勝ち抜くビジョンはもう見えている。2次リーグでもまた、連勝する姿を期待したい。

 

[中川美怜]

 

試合後のコメント

田邉

――今日の試合を振り返っていかがでしたか。

 「ゲーム内容自体も、個人個人の活躍自体も、別に悪くはなかったんですけど、やはりメンバーが何人かいない中で戦うとなると、いつも以上にやらなきゃいけないこととかがあり、そこの部分ができなくて、こういう結果につながってしまったのかなと思います」

 

――次戦への意気込みをお願いします。

 「次の神大は、先週の試合で勝っているのですけどやっぱりすごくタフなゲームをしてくるチームなので(警戒しています)。明大はケガとか病気とかでいない人がいますがそこを言い訳にせずに、しっかり戦い抜いて、連敗をせずにしっかり勝って、その次の試合につなげられたらなと思っています」

 

森田

――森田選手含め1年生の出場が多かったことについてはどう思いますか。

 「自分はスタートから出るというわけではなく後から出てるので、その部分でチームにフレッシュさを出すということいつも意識しているんですけど、やはり(主力)メンバーが居なくてその分プレ―タイムも伸びるとわかっていたので、次からはもっとフレッシュさ出してハードにやっていきたいなと思います」

 

――2次リーグが開幕しましたが、今後に向けての目標をお願いします。

 「1巡目で最後3連勝できたんですけど、自分たちは2部降格の危機が全然あるので、この6戦全勝するつもりでいました。けれども今日落としてしまったので、あと5戦しっかり勝てるようにまた切り替えて頑張りたいと思います」