秋季リーグ6戦目 学芸大にまさかの逆転負け/秋季関東大学1部リーグ戦

2023.10.15

 ここまで4勝1敗と春からの成長を見せていた明大。6戦目は学芸大との対戦となった。第1、2セットともに終盤に突き放す展開で連取し、勝利まであと1セットとした。しかし、ここからが遠かった。第3セットを僅差で落とすと第4セットも17―25と8点差をつけられ追いつかれてしまう。最終セットは粘りのバレーで大激戦を繰り広げたがわずかに及ばず格下相手に痛恨の黒星となった。

 

◆9・9~10・29 秋季関東大学1部リーグ戦(日本体育大学健志台キャンパス米本記念体育館他)

▼10・14 対学芸大戦(日本体育大学健志台キャンパス米本記念体育館)

明大2{25―21、25―22、25―23}3学芸大〇

 

<スターティングメンバー>(ローテンション順)

S近藤蘭丸(文2=東福岡)、OH佐々木駿(商2=土浦日大)、MB黒澤孝太(政経2=明大中野)、OP坂本雄大(政経2=市立尼崎)、OH岡本知也(政経3=五所川原工)、MB金田晃太朗(政経3=駿台学園)、Li武田大周(政経4=松本国際)

 

 目標とする上位進出のために絶対に負けられない一戦。第1セットから互いにサイドアウトを取り合う展開が続くが、先にブレークしたのは明大。「ブロックをよく引っかけて取り返す場面を作ることができた」(金田)。終盤には4連続ポイントでこのセットを獲得した。第2セットも勢い止まらず、岡本のノータッチエースが飛び出すなど点差を徐々に広げていく。坂本のブロックアウト、岡本のバックアタックなどが決まり2連続で奪取した。

 

 勝利まであと1セット。またも拮抗(きっこう)した試合展開となったが学芸大の粘り強いプレーに飲まれていく。「2セット目で集中力が切れてしまった」(武田)と中盤にこの試合で初めてリードを許すとその後も連続ブレークを食らう。気持ちを切り替え、勝利を決めたい第4セットだったが、相手の連続サービスエースが出るなど流れが学芸大に傾き始める。明大のサーブミスも目立ち、格下相手にまさかの17―25でゲームカウント2―2となってしまう。

 

 後がない最終セット。金田の手前に落とすサービスエースが決まり3―1とした明大。しかしタイムアウト明けに3連続失点で3―4と逆転を許す。ここから緊迫したサイドアウトが続き、先にマッチポイントに到達したのは学芸大。それでも明大も負けじと食らいつき20点台までデュースが続いたが、ブレークすることができず力尽きた。

 

 勝負どころで決め切れない弱さが出てしまった今回の試合。「組織としての形が途中からなっていなかった。気持ちが先行してしまった」(武田)。次戦は東海大との対決。目標とする4位以内を達成するためには絶対に落とせない戦いとなる。「落ち込んでいても仕方ない。あまり考えすぎず次戦はしっかり勝ちたい」(武田)。紫紺の可能性は無限大だ。

 

[七海千紗]

 

試合後のコメント

武田

――本日の試合を振り返っていかがですか。

 「1番は第3セットを取り切れなかったことです。焦った場面になると止めないと、や決めないと、と思ってしまうと上手くいかないことの方が多いので冷静にやることをやろうと言っていましたが、それができなかったから負けてしまったと思います」

 

金田

――3セット目から試合の流れが変わった原因は何でしょうか。

 「元々1セット目から流れはあまりよくなくて、自分たちの理想のバレーができていませんでした。3セット目で自分たちのミスが出始めてそれが焦りにつながり一気に流れを持っていかれたという感じです」

 

黒澤

――具体的な敗因は何でしょうか。

 「ラリーが結構続いていて相手もうちも拾ってという形でしたがそこで相手に決められてしまったことです」