
男子エペ 村田が復活のベスト8 団体も8強入り/関東学生選手権
関東学生選手権(以下、関カレ)は後半戦に突入。明大からは男子エペが登場し、3日目の個人戦では村田一公(理工2=米沢中央)が初のベスト8入りを果たした。4日目には団体戦が行われ、こちらもベスト8で今大会を終えた。
◆10・3~4、10〜12 第75回関東学生選手権(駒沢体育館)
▼男子エペ個人
村田――ベスト8
大竹――19位
新開――20位
篠田――22位
大浦――27位
▼男子エペ団体
明大――ベスト8
〈男子エペ個人〉
全員が決勝トーナメントに出場した明大勢。しかし、第6シードの大竹諒副将(営4=岐阜各務野)を含む4人の選手は、2回戦で敗退する結果となった。一方「いつもよりも積極的に動くように心掛けた」という村田は、予選を全勝で通過すると勢いそのまま2回戦を突破。3回戦では「小さい剣の移動で戦うような形でやらないといけない相手」を前に苦戦を強いられたが、最後は落ち着いた分析で心理戦を着実に制した。そして迎えた準々決勝。速いスピード攻撃をしてくる第5シードの相手に、村田も必死で食らいつく。「(点を)決められる、という良いイメージをずっと持っていた」。残り時間1分を切る中で8―8の同点と接戦に持ち込んだものの、最後は一歩及ばずに9―11と惜敗。相手のミスを待ってしまったという敗因を踏まえ「ミスが少ない選手とどうやって戦うかをしっかり考えなきゃいけない」と振り返った。
「しっかり結果を出せて本当に良かった」。村田は高校3年次にインターハイで準優勝を収めたものの、大学入学後は目立った戦績を残すことができずにいた。推薦で入学し、親からの援助を受けている村田にとって、度重なる僅差での敗北は重くのしかかる。「『もうフェンシングはいいかな』と思った時もあったが、それでもやはり、自分にとってフェンシングは大切な存在だし、好きなもの」。辛酸をなめながらも地道にプレーを改善してきたこれまでの努力が、関東ベスト8の花を開かせた。「来月の全日本学生選手権(以下、インカレ)ではベスト4に入りたい。最低でもベスト16に入る」。村田の復活劇が、いざ始まる。
〈男子エペ団体戦〉
昨年度はベスト8の男子エペ団体。今大会はシードで2回戦からの出場となった。拓大相手に序盤から快調にポイントを重ね、45ー16と29点差で圧勝。無事、今年度もインカレへの出場権を獲得した。準々決勝の相手は昨年度2位の日大。世界選手権とアジア大会の団体日本代表で金メダルを獲得したメンバーも擁する強敵だ。2セット目に5点差を付けられるも、その後は粘り強く食らいつく。村田や大浦が一時2点差まで詰めるシーンもあった。しかし、7セット目からは「向こうのギアも上がってくる状態でかなり実力差を感じた」(大竹)。日大が強さを見せつけ33ー45で試合終了。昨年度同様、ベスト8で今大会を終えた。
[正野真由夏、渡辺悠志郎]
試合後のコメント
大竹
――2年生の2人の成長はどのように感じていますか。
「成長はあるんじゃないですかね。大浦(成之・営2=米沢中央)は特にリザーブからスタートで途中から出てもらったのですが、ちゃんと自分から点を取りにいっているようになってきたので、これからどんどんポイントが取れることを武器にしてやっていってくれたらいいんじゃないかなと思います。あとは、点を取りにいくという技術を1部の強い大学に通用できるようにもっと練習するしかないと思います」
――ラストのインカレに向けて、今の気持ちを教えてください。
「どこと当たっても厳しい試合になると思うので、目標は高い方がいいと思うのですができるだけ食らいつけるように頑張ろうかなという感じです」
村田
――今大会までに強化したことを教えてください。
「ポジションの確認など基礎の部分を徹底的にレッスンで教わって、頑張っていました。それから、戦術の面で勝てない部分が結構多くて、これまで惜しいところで負けることが結構あったので、それを改善するために本当に基礎の〝フェンシングでどうやったら勝てるか〟という理論みたいなものを自分で考えて、やってきました」
――ベンチコーチには弘瀬功二コーチが入られていました。
「『明治大学を背負っていくのは村田だ』と前からずっと言っていただいていて、 そういう風に励ましていただけると、やっぱり自信としてもつきますしうれしいです。ベンチに誰かがつくことが今までの試合であんまりなかったので、心の面の安心感というか、一緒に頑張っている感じがあって本当に心強かったです」
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