
神大に勝利 ルーキーの活躍光る
3連戦の最終戦は昨年度リーグ戦でトリプルオーバータイムの激戦を繰り広げた神大。緊迫した試合となった中でルーキーたちが躍動。粘り勝ちした明大が白星を飾り、1次リーグを4勝9敗で終えた。
◆8・26~11・3 第99回関東大学1部リーグ戦(大田区総合体育館他)
▼10・9 対神大戦(アダストリアみとアリーナ)
〇明大60{11-15、21-15、12-17、16-8}55神大
スターターはPG平松克樹(情コミ3=福岡大大濠)、SG越田大翔(政経3=仙台大明成)、SF武藤俊太朗(政経1=開志国際)、PF鬼澤伸太郎(国際1=福岡大大濠)、PF塚田大聖(政経1=土浦日大)。
1年生3人をそろえるフレッシュなスターターでティップオフを迎えた。序盤は相手の高確率な3Pシュートに苦しめられる。それでも第2Q以降は身長のアドバンテージを生かしたディフェンスで流れを引き寄せ、2点リードで後半戦へ。第3Qに入ると「相手のやりたいことをやらせなかったが、こちらもやりたいことをやらせてもらえなかった」(田邉)と互いに我慢の時間が続いた。拮抗(きっこう)した試合を動かしたのは神大。練度の高いゾーンディフェンスで明大のミスを誘い、速攻から得点を伸ばしていく。最終Q開始時点で3点ビハインドと窮地に立たされていた明大を救ったのは塚田だった。ディフェンスではゴール下の守護神として4ブロックを記録し、オフェンスでは時間残りわずかの場面でバスケットカウントを奪い、試合を決定づけた。リーグ戦を通して成長を続けるルーキーはこの日両軍トップの14得点。リバウンドもチーム内トップの10リバウンドと2桁に乗せ、ダブルダブルを達成し3連勝の立役者となった。
1次リーグ6位を目標に挑んだ今季。初戦の早大戦こそ幸先良く勝利するもそこからは留学生や世代別の日本代表を擁する上位の大学相手に苦しい戦いが続く。7連敗と負の連鎖が続く山梨学大戦後には「チームで話し合いをして、まずはプレー以前に気持ちの面で変わろうと決めた」(田邉)と気持ちを入れ直し、心機一転を図った。その直後の白鴎大戦には惜しくも敗れるが徐々にチームがかみ合い出していく。そして迎えた水戸での3連戦を全て勝ち星で飾った。試合終了後には全員が立ち上がり、雄たけびを上げ、喜びを爆発させた
喜びもつかの間、来週から2次リーグが始まる。日本代表を経験した武藤は「本当に負けられない戦いが続くので、チームをいい方向に導きたい」と頼もしい姿勢を見せた。怒涛(どとう)の6連戦を戦い抜き、集大成である全日本大学選手権へ。明大の戦いはまだまだ続く。
[島田五貴]
試合後のコメント
田邉
――今試合を振り返ってみていかがでしたか。
「我慢する展開が続いたんですけど、前の2戦の良いところを出して勝ち切れたので良かったです」
――1次リーグ全体の振り返りをお願いします。
「前半はどうしてもうまくいかなくて、みんな下を向いてしまうことがあったんですけど、後半はしっかりと修正して戦えたのでそこは成長だと思います」
武藤
――武藤選手自身のリーグ戦の良かったところと反省点を教えてください。
「3Pシュートを高確率で決め続けることができているのは良いところだと思います。反省点としてはレイアップやゴール下を外してしまうところがあるので改善したいです」
――これからの目標を聞かせてください。
「厳しい戦いになると思うんですけど、残り6戦は全勝したいです」
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