
法大相手に惜しくも敗北 男子団体準優勝/全日本学生選手権
10月7日から全日本学生選手権(以下、インカレ)が開幕した。4年生にとっては引退試合ともなる今大会。東日本学生選手権(以下、東インカレ)で見事優勝した明大には、大きな期待がかかる。準決勝までは相手にスキを与える間もなく全試合をストレートで制し、順調に決勝まで駒を進めた明大。しかし決勝では法大に逆転される展開となり2-3で惜敗。東インカレに続き優勝という結果には至らなかったが、全国団体準優勝という快挙を成し遂げた。
◆10・7〜12 第74回全日本学生選手権(パロマ瑞穂アリーナ他)
▼男子団体
・1回戦 〇明大3―0同大
〇本田2-0小畑
〇藤原2-0吉田
〇宮下・栁川組2-0小畑・大久保組
・2回戦 〇明大3―0天理大
〇百上2-0中西
〇武田2-1西川
〇菊川・吉岡組2-0堀田・貞方組
・3回戦 〇明大3―0金沢学大
〇藤原2-0門脇
〇宮下2-1福田
〇菊川・吉岡組2-0板橋・樋口組
・準決勝 〇明大3―0日大
〇藤原2-1花田
〇百上2-0曹
〇宮下・栁川2-0小川・熊谷組
- 決勝 明大2-3法大〇
百上1-2後藤〇
〇宮下2-0増本
菊川・吉岡2-0野田・中島〇
宮下・栁川1-2江頭・高柳〇
〇藤原2-0櫻井
準決勝の対戦相手は強豪日大。第2シングルスと第1ダブルスは共に2-0で快勝し、あと一つで決勝に勝ち進むことができるという場面、第1シングルスの藤原睦月(商1=埼玉栄)が白熱した戦いを繰り広げた。第1ゲームを21-10で取った藤原だが、第2ゲームはラリーの主導権を握っていたが決め切ることができずに12-21で落としてしまう。ファイナルゲーム、第2ゲームを引きずってしまっていた藤原はなかなかリードすることができず、17-20で相手が先にマッチポイントを迎える展開に。しかし一度もミスが許されない状況にもかかわらず攻めの姿勢を崩さず、ここから怒涛(どとう)の5点連続得点を決め逆転勝利。最高の流れで決勝に駒を進めることに成功した。
迎えた決勝、相手は東インカレの決勝戦で接戦の末勝利した法大。関東大学秋季リーグ(以下、秋季リーグ)でも対戦しており、直近の試合では明大が2連勝を収めている。東インカレ、秋季リーグに続き接戦になることが予想された。第1シングルスは主将百上拓海(政経4=埼玉栄)がフルゲームの激闘を見せる。第1ゲームを21-15で獲得すると、流れをつかんだ百上は第2ゲームも19-12と大幅リードに成功する。しかしそこから相手の横幅を生かしたスマッシュに対応し切ることができず、まさかのジュースにもつれ込み相手にゲームを取られてしまう。相手を乗らせてしまった百上、ファイナルゲームでも相手に翻弄(ほんろう)されてしまい15-21でゲームを落とし、ゲーム数1-2で黒星を付けてしまった。
第2シングルスの宮下怜(政経2=埼玉栄)は高身長の相手に対し、攻撃的なプレースタイルを崩すことなく自身のプレーを展開。サイドライン際にスマッシュを多く決め、ゲーム数2-0で勝利を飾った。続く第1ダブルスの菊川旭飛(商4=聖ウルスラ学院英智)・吉岡壮馬(政経4=聖ウルスラ学院英智)組が0-2で敗れてしまうと、後がなくなった明大からは第2ダブルスに宮下・栁川蓮(商2=瓊浦)組、第3シングルスに藤原が出場した。宮下・栁川組は均衡していた第1ゲームを21-19で獲得。「1ゲーム目は自分たちのプレーをすることができた」(栁川)。しかし第2ゲーム以降相手の攻撃を受け切ることができず、前衛からシャトルを打ち込まれてしまう形が何度も見受けられた。「流れを持っていかれて冷静になれなかったのが逆転負けにつながってしまったと思う」(栁川)。結果1-2で敗北。隣のコートで行われていた第3シングルスは勝つことができたものの、優勝には一歩及ばない結果となり、最終成績2-3で全国団体準優勝となった。
4年生にとっては今大会が最後の試合であり、選手の誰もが全国優勝を目指してここまで進んできた明大。「4年生を優勝させてあげたかった」(栁川)「試合中は4年生のことしか考えていなかった」(藤原)と悔し涙を見せる下級生の姿もあった。「来年は優勝してもらう」(百上)という主将の言葉通り、この結果を糧にこれからも明大はさらにまぶしい姿を、そして笑顔で表彰式に臨む姿を見せてくれるだろう。
[成田美彩子]
試合後のコメント
百上
――準優勝という結果を受けていかがですか。
「自分が負けてしまったことで結果チームも負けてしまったので、ちょっと悔しい結果になってしまいましたが、最後楽しくできたので良かったです」
――主将としてチームを見てきていかがでしたか。
「結構自由にやらせていたチームでしたが結果としてはいい成績をたくさん出せましたし、チームとしてまとまっている感じがしたのでこれで良かったんだなと思いました」
栁川
――個人戦への意気込みを教えてください。
「1回戦から油断せず、団体戦での悔しさを個人戦につなげて優勝できるように頑張りたいと思います」
藤原
――決勝の第3シングルスはどのような気持ちで臨みましたか。
「4年生が最後なのでとにかく勝ってやる、最後自分が勝って優勝してやるぐらいの気持ちでいました」
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