470級全日本インカレの切符をつかむも スナイプ級は惜しくも逃す/関東学生秋季選手権

2023.10.06

 来月福岡県で行われる全日本学生選手権(以下、全日本インカレ)の出場権が懸かる今大会。470級は7位で全日本インカレの切符をつかむが、スナイプ級は8位に惜しくも2点及ばず、9位で全日本インカレ出場を逃した。

 

◆9・29〜10・1 関東学生秋季選手権(葉山港)

▼470級――7位

▼スナイプ級――9位

▼総合――9位

 

 470級は『3位入賞』を目標に挑んだ今大会。季節の変わり目の開催もあり、どこから吹くか分からない風に苦しめられる。難しい状況の中、1番艇として引っ張ったのは最上級生ペアの石塚春菜(法4=磯辺)・成田博陽主将(政経4=明大明治)組。「北風の中、スタートが出られて順位を上げられたのは良かった」(成田)。石塚・成田組は全レースで45艇中21位以上と、安定していた。だが、チームとしての課題はスタート。「スタートがうまく出ればコースは安定して、順位を上げられる。よりレースに近いようなスタート練習をやっていきたい」(石塚)。全日本インカレまで課題と向き合い、さらなる進化が見られるだろう。

 

スナイプ級では、服部輝海(理工1=横須賀学院)・坂田裕也(政経4=柏陽)組が奮闘。服部輝・坂田組は、最終レースを45艇中10位で終える。「今までの経験を十分に発揮できたレースではあった」(服部耀)。しかし、チーム間のコミュニケーションがうまく取れずにいた。「情報共有などをもう少しするべきだった」(坂田)。全日本インカレの出場権を獲得できる8位に2点及ばず、悔しさが残る結果となった。「チームスポーツの難しさを痛感した。もっとチームも磨いて強くして、自分が将来引っ張っていけるようなチーム作りと技術力の向上を測れるように頑張っていきたい」(服部耀)。課題の『チーム力』を改善し、来シーズンに期待がかかる。

 

 今年度のスローガンは『一丸』。スナイプ級は惜しくも出場権を逃したが、まだ明大ヨット部の戦いは1カ月近く続く。「スナイプ級の敵も討ってこないといけない」(成田)。「ラスト1ヶ月470級のサポートに徹したい」(坂田)。ヨット部が一丸となって、全日本インカレ入賞に向け、新たな一歩を踏む。

 

[井垣友希]

 

試合後のコメント

成田

――今大会を振り返っていかがですか。

 「自分たちの実力だとは思ってないです。自分たちの実力は、普段の練習からするともっとあるはずで、スタートもびびって出られていないなど気持ちの面で負けてるというか、それを込みでの実力と考えると、やはり他の大学に劣っていると思います」

 

石塚

――次戦への意気込みを教えてください。

 「福岡では、最上級生ペアが一番を走って引っ張っていけるように全力尽くして頑張りたいと思います」

 

坂田

――今日のレースを振り返っていかがですか。

 「僕らのペアとしては目標としていた順位ではあったのですが、ただもうちょっと上げれるところもあったので、落としてしまって悔しいです。レース後に2人で振り返って、小さいミスはあったので、本当に悔しいです」

 

服部輝

――全日本インカレに出場できなかった要因を教えてください。

 「チーム力っていうところが一つの敗因とは思います。本当に小さい積み重ねが大事だと思うし、そういう気持ち一つが足りなかったのかも知れません。レースに限らず、私生活のところも自分たちの敗因だという自覚を持って、今後に繋げることができたらと思います」