猛攻堅守!早大相手に快勝/関東学生秋季1部リーグ戦

2023.10.01

 秋季リーグ戦(以下、秋リーグ)の最終戦。春季リーグ戦でも早慶明定期戦でも勝てなかった早大相手にリベンジを果たしたい明大は前半からペースをつかみ、流れを渡すことなく攻め続ける。守備では荒田隼弥(法4=洛北)が安定したゴールキーピングを見せた。後半でも思い通りの試合展開に持ち込んだ明大は、11点差で早大を下し、連勝で秋の戦いを終えた。

 

◆8・26~10・1 関東学生秋季1部リーグ戦(明大和泉体育館他)

▼10・1 対早大戦(国士大多摩体育館)

 〇明大37{19―14、18―12}26早大


 序盤は互角の展開に。開始30秒に谷口尊主将(商4=北陸)のゴールで先制すると、2分と3分過ぎには太田隼斗(営3=藤代紫水)が華麗に技あり弾を放ちリードを奪う。秋リーグを通じて出場機会が少なかった太田だが、この日は前半だけで5得点の活躍を見せた。「なんとかチャンスをモノにできて良かった」(太田)。相手にも得点を次々と決められ、なかなか差を広げられなかったが、7分過ぎにはゴールキーパーの荒田が奮起。「苦しい場面でも動揺せず、自分が止めてやるという気持ちで」(荒田)。先週の東海大戦に続き、この日も好セーブを連発しチームに流れを呼び込んだ。前半終了間際には谷口の3連続ゴールで差をつけ、19―14で試合を折り返す。


 迎えた後半。優位に立つ明大は果敢に攻め続ける。「受け身になってしまうと相手の思うようなハンドボールをやられてしまう」(加藤良典監督)。好調を維持する谷口と太田の他にも、松中大輝(農4=西南学院)と根本幸太郎(理工4=市川)がそれぞれ2得点を挙げ、点差を二桁まで広げる。守備面では林原空翔(商3=藤代紫水)の好守が光った。後半28分過ぎに細野聖太(政経2=春日丘)が7メートルスローを決めると、ベンチは大盛り上がりに。攻守にわたって相手を圧倒した明大は、37―26で勝利を収めた。


 開幕3連敗と苦しい展開から始まった秋リーグだが、それからの6試合は4勝2敗で底力を見せた明大。1カ月後に開催される全日本学生選手権(以下、インカレ)でも、持ち味の粘り強さを発揮してほしい。


[李翔恩]


試合後のコメント

加藤監督

――試合を振り返っていかがですか。

 「最終戦ということで、順位を一つでも上げようという話をしました。自分たちでディフェンスから流れをつくることができたと思います」


――秋リーグ序盤は苦しい戦いが続きましたが、そこで感じた課題を最終戦では修正できたと思いますか。

 「試合を重ねるごとに自分たちが修正しないといけないところがディフェンスとオフェンスを含めて良くなっていったので、インカレにつながるゲームができたと思います」


谷口

――後半は得点差が開きましたが、接戦に比べて余裕を持ってプレーできましたか。

 「余裕を持って楽にプレーしてましたが、早大は粘りがあるチームなのでそこからでも追い付いてくるチームだというのは分かっていたので、最後まで手を抜くことなくやりました」


荒田

――試合前に残留が決まりました。

 「もちろん安心はしましたが、自分たちが勝てばいいと最初から決めていたので、あまり気にせずに試合に臨みました」


太田

――インカレへの意気込みをお願いします。

 「今日の試合でチームも自分もすごく自信がついたと思うので、この気持ちを忘れずに優勝を目指して取り組みたいと思います」