
秋季リーグ4戦目 接戦を制し中大に勝利/秋季関東大学1部リーグ戦
前の試合で早大に敗北を喫した明大。第1セットは長くもつれるジュースの末勝利、続く第2セットもモノにする。しかし迎えた第3セットは中大の攻撃に気おされ17―25で落とす。第4セットもほぼ互角の争いが続き、どちらに転んでもおかしくない展開で試合が進んだ。しかし最後は明大がリードを奪い、そのまま勝利した。
◆9・9~10・29 秋季関東大学1部リーグ戦(日体大健志台キャンパス米本記念体育館他)
▼9・30 対中大戦(慶大日吉記念館)
〇明大3{31-29、25-18、17-25、25-23}1中大
〈スターティングメンバ―〉(ローテンション順)
S近藤蘭丸 (文2=東福岡)、OH佐々木駿 (商2=土浦日大)、MB黒澤孝太(政経2=明大中野)、OP坂本雄大 (政経3=市立尼崎)、OH岡本知也 (政経3=五所川原工)、MB金田晃太朗 (政経3=駿台学園)、Li武田大周主将 (政経4=松本国際)
互いに譲らない接戦となった。第1セット序盤はリードを保つも、中盤からは中大の追い上げを受けジュースまでもつれ込む。その後は一進一退の攻防が続き29―29になっても決着はつかない。どちらが一歩先に進めるかの競り合いを制したのは明大だった。岡本のスパイクが決まり30―29にすると、続いて金田も相手コートに押し込むような強いクイックで敵陣にボールを叩きつけ、31―29で熱戦を制した。第2セット、試合の主導権を手にした明大は序盤から点をきっちりと重ね勝利。特に岡本は得点に多く貢献し「武田さんと佐々木がキャッチでしっかり入れてきてくれたので、そこからコンビを展開できて、高いブロックに対しても勝負ができたと思う」と振り返った。
勝利がかかった第3セットだが、中大の意地を見せつけられる結果となった。同点の場面でサーブミスをしてしまい4―5とリードを献上すると、試合の雰囲気は一気に中大サイドに。細かなミスで失点を喫す場面も重なってしまう。流れを取り戻すべく澤口将太郎(法4=札幌藻岩)がコートに入り、すぐにスパイクを決める。チームの勢いは取り戻したものの最終的には17―25と大きく点差をつけられ第3セットを落とした。
「フルセットまでいってしまうと苦しくなるので、4セット目で終わらせたい」(山田美雄・政経2=東福岡)と、勝利をかけて挑んだ第4セット。接戦が続き6―6で岡本のストレートのスパイクが決まると、チームのギアが上がった。「セットを取られた後でも、自分たちのやるべきことを話せていたのでセットを取る展開に持っていけた」(岡本)。テンポの良い攻撃が続き、試合の流れを取り戻す。手ごわい中大の反撃をかわしつつ、しかし振り切ることもできずに僅差で試合は終盤に。23―22とここで1点が欲しい局面で、坂本の鋭いスパイクが飛び出し勝利へ大きく前進した。最後も坂本のスパイクで得点し、25―23と明大が逃げ切り勝利を手にした。
先週の敗北をバネに、勝利をつかんだ明大。「危なげなく中大に勝てたのは、順位のことを考えても大きいと思う」(山田)と、確かな手ごたえを口にした。次戦は明日、駒大と相まみえる。まだまだ続く熱戦から、目が離せない。
[橘里多]
試合後のコメント
武田
――ジュースになった第1セットを取り切りました。
「ジュースになったとき、今までは自分たちが我慢できずにセットを取られることが多かったですが、今日はそのようなこともなく我慢できて取り切れたので、収穫かなと思います」
岡本
――ご自身の強みは何だと思いますか。
「強みは変幻自在のサーブと、ディフェンス力です。他のサイドに比べて身長がない分、レシーブは結構力を入れていて、サーブとディグは特に自分の中で自信があります」
山田
――今日見つかった課題はありますか。
「今日はサーブミスが少し多かったので、もっとコースを狙って、ミスを少なくできればと思います」
関連記事
RELATED ENTRIES