秋季リーグ3戦目 王者・早大に奮闘もストレート負け/秋季関東大学男子1部リーグ戦

2023.09.25

 ここまで開幕2連勝と好調の明大。秋季リーグ戦3戦目は早大と対戦した。第1、第2セットともに序盤から早大の強烈なスパイクを何度も上げ、長いラリーを展開したものの終盤に決め切れずセットを落としてしまった。第3セットも流れをつかめずストレート負けを喫した。

 

◆9・9~10・29 秋季関東大学男子1部リーグ戦(日本体育大学健志台キャンパス米本記念体育館他)

▼9・24 対早大戦(慶大日吉記念館)

明大0{25―22、25―27、16―25}3早大〇

 

<スターティングメンバー>(ローテーション順)

OH佐々木駿(商2=土浦日大)、MB黒澤孝太(政経2=明大中野)、MB西崎康真(文4=清風)、MB金田晃太朗(政経3=駿台学園)、S近藤蘭丸(文2=東福岡)、Li武田大周(政経4=松本国際)

 

 今年度まだ一度も勝てていない早大との一戦。第1セットからブロックと連携し相手の力強いスパイクを何度も上げてみせる。さらに「人の間など相手の取りにくい所を狙って崩せるように意識した」(佐々木)と攻めるサーブを打ち込み王者に食らいついていく。しかしサーブミスで得点を献上する場面も見られ、終始リードを奪うことができなかった。

 

 追い付きたい第2セット。岡本のブロックアウトや黒澤のクイックなどで得点を重ね、早大と互角に渡り合う。サイドアウトの続く緊迫した試合展開の中、先に均衡を崩したのは明大だった。20―17と3点リードで終盤に突入する。その後もブロックアウトを狙った攻撃で23―21。しかし、気迫のこもった水町泰杜(早大)のスパイクに反応できず、まさかの3連続ポイントを奪われ23―24とリードを許してしまう。それでも土壇場で何とか追いつきデュースに持ち込む。岡本のプッシュが決まり25―24で迎えたのはビックサーバー・水町。「圧を感じて気持ちで負けてしまった」(岡本)と2連続で水町のサーブを上げることができずこのセットも落とした。

 

 挽回したい第3セットだったが「抜けた所にレシーバーがいるのに上がらないことが多かった」(武田)と勢いに乗る早大を止められない。終盤には6連続ポイントを奪われるなど自分たちのバレーができないまま試合終了のホイッスルが響いた。

 

 「劣勢の状況でもしっかり戦い抜く力が足りないと感じた」(岡本)。王者の高い壁を痛感したものの粘り強いレシーブや攻めるサーブなど明大らしさも垣間見えた一戦。次戦の相手は東日本インカレ準優勝の中大。秋季リーグ戦初黒星となったが、この敗北を引きずる時間はない。「ここから落とせない試合ばかりなのでしっかり対策を練って頑張りたい」(佐々木)。早大戦の悔しさをバネに再び這い上がってみせる。

 

[七海千紗]

 

試合後のコメント

武田

――本日の試合を振り返っていかがですか。

 「いいゲームができていたとは思うのですが、特に第2セットの最後の場面であと1点が取れなかったり我慢できない部分がまだ課題で残っていると思いました。詰めの甘さが出てしまったと思います」

 

岡本

――長いラリーが多かったですがどのようなことを意識してプレーしましたか。

 「ブロックとレシーブの関係を東日本インカレが終わってからずっと練習していました。早大に勝ちたい気持ちでやってきましたがディフェンス面もオフェンス面どちらも練習がまだまだ足りないなと思いました」

 

佐々木

――本日の試合で出た課題を教えてください。

 「早大相手に悪かったわけではなかったのですが、細かいところやブロックフォローなどの差で勝ち切れなかったと思いました」