猛追振り切り連勝を伸ばす/関東大学女子2部リーグ戦Bブロック

 前日の勢いそのままに挑んだ6戦目の相手は明学大。明大は第1Qから攻守がかみ合い、前半を19点リードで終えた。しかし後半からは相手の猛攻に押され、じわじわと点差を詰められる苦しい展開に。それでも試合終了のブザーが鳴るまで集中を切らさなかった明大が勝利し、6勝目を飾った。

 

◆8・26~10・29 関東大学女子2部リーグ戦Bブロック(各大学体育館他)

▼9・24 対明学大戦(明学大白金キャンパス)

〇明大71{23―13、18―7、20―19、10―20}59明学大

 

 スターターはPG沖咲月主将(文4=埼玉栄)、PG新林未悠(理工3=湯沢翔北)、PG萩原加奈(文1=浜松開誠館)、SF神山南帆(文2=白鴎大足利)、PF山本涼菜(文3=浜松開誠館)。

 

 「今日はいつもより出だしが良くて、それが勝利につながった」(沖)と振り返るように、明大は試合開始直後に先制点を挙げ、勢いに乗った状態で試合を進めていく。積極的なディフェンスやリバウンド、スティールを仕掛けて相手に流れを渡さず、10点の差をつけて第1Qを終えた。「点差が離れていて良い流れだったからこそ、第2Qの出だしも良くしようという意識だった」(新林)と、第2Qでも開始から全員が積極的なディフェンスで相手の攻撃を乱す場面が多く見られた。さらに萩原のドライブや新林の3Pシュートで得点を重ねる。終始流れに乗っていた明大がそのリードを19点に広げたところで前半が終了した。

 

 第3Qは明学大の得点から始まった。その後明学大は連続得点を決めて勢いに乗り始める。対する明大は「相手にゾーンディフェンスを組まれて攻められなかった」(新林)と、前半のようにはシュートを打つことができず防戦一方に。それでも冷静に相手のスキを突いたパスカットからの速攻や、ファウルを誘ってフリースローを獲得するなど、得点を重ね続ける。そして失点も最小限に抑えてリードを保ったまま最終Qへ。両チーム1歩も引かない攻防戦が繰り広げられ、接触を伴う激しいプレーも増えていく。明学大の精度の高い3Pシュートや速攻に苦しめられながらも、明大は体を張った力強いプレーで応戦する。点差こそ縮められたものの、リードを守り切った明大が勝利。リーグ戦負けなしの6勝目を収めた。

 

 次戦・青学大戦で勝利すると、リーグ戦1周目を全勝で終えることとなる。「しっかり勝ちにこだわって、ここまでの全勝を後半にも続けられるように、チーム一丸となって頑張りたい」(沖)。6連勝のいい流れに乗ったまま、目標である2部Bブロック全勝優勝への道を突き進む。

 

[春田麻衣]

 

試合後のコメント

――チームの調子はいかがですか。

 「コミュニケーションがすごく取れてきているところは良いと思います。その一方で、調子が上がるときは全体で上がって良いプレーも出るのですが、良くないときにチーム全体で落ちてしまうところがあるので、そこは今大会で修正したいです」

 

――今日の試合での課題はありますか。

 「相手の速攻に対するディフェンスが少し遅かったので、もっと上の相手と対戦する時のためにも細かい部分を修正したいです」

 

新林

――自身のプレーで良かったところを教えてください。

 「自分はドリブルからそのまま得点するというよりは、別の角度からカットインして中でプレーすることが得意なのですが、それができたので自分の持ち味は出せたと思います」

 

――リーグ戦も後半に差し掛かろうとしていますが、どのような試合をしていきたいですか。

 「今のところ全勝できているので、その流れのまま次戦は勝ちたいです。その後も中だるみをしないように、チームでもう一度気合を入れてやっていきたいです」