
インカレ決勝ラウンド 全国の壁高く悔しい結果に/全日本学生個人選手権
23日から開幕した全日本学生個人選手権(以下、インカレ)の決勝ラウンドが24日に行われた。明大からは、男子の部では舘柾臣(法3=N)・矢野月海(法3=新島学園)、女子の部では佐藤瑠美(商3=明大中野八王子)が出場。強風に苦戦を強いられ、上位進出はかなわず。全国の高い壁を痛感する結果となった。
◆9・23~24 全日本学生個人選手権(夢の島公園アーチェリー場)
▼リカーブ:70メートルオリンピックラウンド 男子の部
舘――2回戦敗退
矢野――2回戦敗退
▼リカーブ:70メートルオリンピックラウンド 女子の部
佐藤――1回戦敗退
全国のレベルを痛感する結果となった。男子の部には、舘と矢野が出場。「風が強かったので、風の流れを読んで、流されてもなるべく的に当たるように意識した」(舘)と、突風が吹く悪天候の中でも試行錯誤を重ねながら試合を展開した。1回戦は両選手ともフルセットの接戦を制し勝利。「何とかなると思って臨んだ」(舘)と、最終セットも気持ちを乱さずに矢を放った。舘の2回戦の対戦相手は、国際大会で優勝経験のある強敵だ。さらに風が強まる中、善戦するも2―6で敗戦。それでも舘は「もっといい勝負はできたはず、4セット目のミスがなければ4―4まで持ち込めた」と悔しさをにじませた。矢野の2回戦の相手はこちらも強豪である近大の選手。風の影響も受け、0-6で完敗。「風への対処や自力が足りていなかった」(矢野)。全国クラスの完成度を体感する結果となった。
女子の部では佐藤が出場。「大きくビビらず打つことを意識した」(佐藤)と、思い切った射撃を心掛けた。両者一本も譲らず5セットを終え、スコアは5―5の同点に。一射勝負のシュートオフにもつれ込んだ。しかし「風の影響もあってどこを狙えばいいのか分からなくなってしまって、その加減が最後までつかめなかったのが敗因」(佐藤)と、こちらも強い風に悩まされ、惜しくも敗戦となった。「風が吹いたときの対処法に慣れていかなければと思った」(佐藤)。この経験は選手たちにとってとても大きなものとなった。
次の全国大会は来年2月に行われる全日本学生室内個人選手権(以下、インドア)だ。「インドアでもインカレに出られるように頑張りたい」(矢野)。全国の舞台で得た課題と経験を胸に、明大アーチェリー部はさらなる高みを目指し鍛錬に励む。
[晴山赳生]
試合後のコメント
舘
――今試合を振り返っていかがですか。
「1試合目はあまり点数が振るわなかったのですが、2試合目で修正できたのでよかったかなと思います」
――予選の試合に比べてコンディションはいかがでしたか。
「特に変化はありませんでした。コンディションに変化がないように、無駄に疲れないように23日はプレーしました」
矢野
――今試合を振り返っていかがですか。
「昨日、一昨日の調子と打って変わって、全く振るわない感じになってしまって、感覚も良くなかったです」
――90秒で3射打つことは大変でしたか。
「1試合目はかなり大変でした。自分は最近テンポが良くて、時間が余るぐらいなのですが、相手が逆に時間をいっぱい使っていると、相手の点数が見れなくて怖いなってなります」
佐藤
――今試合を振り返っていかがですか。
「シュートオフまでいきましたが、最後負けてしまって悔しいです」
――これからの抱負をお願いします。
「インドアの大会があるので、まずはそれのインカレに出られるようにして、去年はインカレで終わってしまったので、本戦に出られるように頑張りたいと思います」
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