粘りを見せるも一歩及ばず インカレに向け不安の残る結果に/東日本学生リーグ戦

2023.09.24

 昨年度2部全勝優勝を果たしたものの1部昇格まであと一歩及ばなかった明大。1部昇格に向け3連勝するも、その後は4連敗を喫し2部5位と悔やまれる結果となった。

 

9・23~24 第72回東日本学生リーグ戦(靖国神社相撲場)

明大――5位

・1回戦

明大5-2立大

・2回戦

明大5-2東大

・3回戦

明大6-1慶大

・4回戦

 明大3-4大東大

・5回戦

 明大2-5国士大

・6回戦

 明大3-4法大

・7回戦

 明大3-4早大

 

 緊張感に満ちた中迎えた初戦の立大戦。先鋒・斎藤晃良(商3=秋田北鷹)が押し出しで勝利を果たすも二陣・酒井真幸(政経2=埼玉栄)が接戦の末敗北。流れをつかみたい明大はその後、コンディション不良により全試合欠場となった成田花道(政経4=鳥取城北)を除いた4選手が積極的な相撲を展開し勝利を収め、初戦を白星で飾った。

 

 東大戦、慶大戦と危なげなく勝利し3連勝で迎えた相手は大東大。先鋒・斎藤、二陣・酒井と勝利し順調な滑り出しを見せたものの、後続が4連敗と大将・西原貴瑛(政経2=報徳学園)に望みをつなげることなく敗北。その後の国士大戦、法大戦ともに接戦にもつれ込むもわずかに及ばなかった

 

 それでも最終戦では前回王者の意地を見せた。相手は2部優勝を果たした早大。斎藤、酒井と幸先よく2連勝を収めると土俵に立ったのは大東大戦からケガの不安が残る神歩武(政経4=埼玉栄)。国士大戦、法大戦とケガの影響により土俵際で踏ん張ることができず敗北した神が意地を見せ押し出しで勝利。その後は3連敗を喫し試合の明暗を託されたのは「自分しかいないというのをアピールしたかった」とここまで全勝と圧巻の相撲を披露した大将・西原。両者譲らぬ攻防の中、土俵際で粘りを見せるも最後は押し出しを決められ。2部王者早大との一戦は惜しくも敗北となった。

 

 2部5位と悔しい結果に終わった明大。それでも11月に控える全国学生選手権(以下、インカレ)に向けて「自分たちの100%を出せるようにコンディションを整え、自分たちのできることをやっていくだけ」(西原)と意気込みは十分。大阪で開催されるインカレでは明大らしい相撲で多くの白星に期待したい。

 

[伊原遼太朗]

 

試合後のコメント

斎藤

――本日の取り組みを振り返っていかがですか。

 「自分と同等かそれより低いくらいの相手に対しては圧勝できたのですが、負けた2試合が土俵際まで押し込んでも残されて自分が慌ててしまい、そこからやり返されるという負け方をしたので、最後まで徹底して勝ち切るというのをもう少しやれたらよかったなと思っています」

 

――インカレへの意気込みをお願いします。

 「今年は1部からのスタートで団体戦もすぐ1部の予選から始まるので今回試合した相手よりさらに強い相手ということになるのですがあと1カ月しっかりやることをやれば入賞することもできると思うのでそこはチーム一丸となって、3年生なので4年生を支えつつ下級生にも声かけてチームを引っ張っていけたらなと思います」

 

西原

――本日の取り組みを振り返っていかがですか。

 「初めの方から調子いいなという感覚はあったので継続できるよう積極的な相撲を取れたかなというのは自分の中であります」

 

――夏の練習で取り組んだことを教えてください。

 「この夏は体重制限がなかったので体重を増やせるとこまで増やそうと思い、筋肉つけたら馬力も増えるということを考えてやってきました」