
秋季リーグ2戦目 フルセットの末日体大に勝利し開幕2連勝/秋季関東大学1部リーグ戦
16、17日の試合が延期となり、秋季関東大学男子1部リーグ戦(以下、秋季リーグ戦)2戦目は日体大と対戦した。強化したディフェンスと多彩な攻撃で第1、3セットを獲得。第4セットは落としてしまうも、金田や佐々木の活躍によりファイナルセットを奪取。フルセットの激戦の末、開幕2連勝を飾った。
◆9・9~10・29 秋季関東大学1部リーグ戦(日体大健志台キャンパス米本記念体育館他)
▼9・23 対日体大戦(慶大日吉記念館)
〇明大3{28-26、14-25、25-18、22-25、15-7}2日体大
〈スターティングメンバ―〉(ローテンション順)
S近藤蘭丸(文2=東福岡)、OH澤口将太郞(法4=札幌藻岩)、MB黒澤孝太(政経2=明大中野)、OP坂本雄大(政経3=市立尼崎)、OH岡本知也(政経3=五所川原)、MB金田晃太朗(政経3=駿台学園)、Li武田大周主将(政経4=松本国際)
第3、4、5セット目
澤口⇄OH佐々木駿(商2=土浦日大)
第4、5セット目
坂本⇄OH西崎康真(文4=清風)
第1セットはサイドアウトを取り合う展開となり、ジュースにまでもつれ込む大接戦に。岡本のレフトからのスパイクが決まり、セットカウントは27-26。ピンチサーバーとして山田美雄(政経2=東福岡)が投入され、いいサーブを入れる。切り返しのスパイクを金田と岡本がブロックで仕留め、サーブで崩しブロックで決める〝明治のバレー〟で第1セットを先取した。しかし第2セットでは、第1セットでよく決まっていた金田のクイックがつかまり始め、苦しい状況が続いた。強いサーブを持つ一条太嘉丸(日体大)にサーブで乱され、4連続得点を許してしまう。セッターを池田拓真(政経2=松本国際)に変えるなど反撃を試みるも、終始流れをつかみ切れないままこのセットを落とした。
第3セットが始まる前、近藤は工藤有史(政経4=清風)から「コンビの組み方の幅が狭い」「もっと幅広く使って両サイドを開かしたりとか、逆サイドに持っていったりとか、9メートルしっかり使え」と言われた。工藤の助言を受け、黒澤の走り込みながらのDクイックや佐々木のインナースパイクなどさまざまな攻撃パターンを見せ、敵ブロックに攻撃をしぼらせない。日体大の強力なサーブにも「ブロックとディグの関係をデータ分析していて、普段の練習でも『ディグにこだわれ、触れ』と言われていた」(近藤)ためしっかりと対応。セット終盤には6連続得点を奪うと、順調に第3セットを取り返した。
第4セットは均衡した状態が続いた。両者一歩も譲らず、迎えた終盤。長いラリーを落としてしまい、ブレークを許して23-20に。すかさずタイムアウトを取るも逆転はできず、勝負はファイナルセットに託された。「最近練習でしている1点から8点までの試合のようにプレーすることと、出だしの雰囲気を意識した」(金田)。岡本のレフトからの攻撃や金田のキルブロックなどにより、序盤から4連続得点を生む。そのまま流れを渡すことはなく、15-7で試合終了。秋季リーグ戦2勝目を挙げた。
次に対戦するのは、春季リーグ戦で大敗を喫した早大。しかし東日本大学選手権(以下、東日本インカレ)では準決勝で互角の戦いを見せた。「ブロックフォローの意識や、切り返されたときにもう一回切り返す意識を全員で準備して臨みたい」(武田)。格上相手にも果敢に挑む明大バレーボール部から目が離せない。
[上原朋子]
試合後のコメント
武田
――チームのディフェンスの出来はいかがですか。
「まだ40点くらいだと思います。今まではブロックはブロックで頑張る、後ろは後ろでって個人個人な感じでしたが、それは限界があるというのは分かっていました。うちもブロックが悪いわけじゃないので止めるところはしっかり止めて、抜けたところはしっかり拾う関係性を練習していくうちに、徐々に拾えるように止められるようになってきました。でもまだそんなに納得はできていません」
金田
――ご自身のプレーを振り返ってみていかがですか。
「今まで自分は終盤になってくると体力がなくなってきたりとか、パフォーマンスが落ちてきたりしていたんですけど、今回の試合は5セット目が1番自分の中で動けていたので、そういった面では課題を克服できたのかなと思います」
近藤
――流れが悪いときはどんなことを意識していますか。
「流れが悪いときは相手がいい状況でやっぱりサーブで攻めてきます。自分はファーストタッチはあまり触らないので、そこで『AパスじゃなくてBパスでいいよ』と声かけをして、キャッチする人にちょっとした安心感というか『あBパスでいいんだ』と思えるような声かけをするよう意識しました」
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