点差を縮められず東海大に敗北/関東大学1部リーグ戦

 関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)6戦目の相手は東海大。現在、関東の大学の中で3位に位置する強豪だ。前半から試合の主導権を相手に握られ、苦しい戦いを強いられるが、相手の攻撃スタイルに合わせたディフェンスや、積極的にリバウンドに飛び込むことで必死に食らいつく。後半では攻守において流れをつかむ場面が増えるものの、点差を縮めることはできなかった。シュートを決め切ることができない場面が目立った明大。今リーグ戦で5敗目を喫した。

 

◆8・26~11・3 第99回関東大学1部リーグ戦(日体大世田谷キャンパス他)

▼9・9対東海大戦(専修大学生田キャンパス)

明大48{9-24、18-20、11-20、10-15}79東海大○

 

 スターターはPG山内龍也(国際4=土浦日大)、PF伊藤治輝(政経3=桐光学園)、SG越田大翔(政経3=仙台大明成)、SG針間大知(情コミ2=福岡大大濠)、PF鬼澤伸太朗(福岡大大濠)

 

 6戦目を連敗の中で迎えることとなった明大。何とか勝利をつかみたい今試合だが、そこに立ちはだかるのは強豪・東海大。試合開始直後から東海大のリズムで試合が進んでいく。結城智史(営4=土浦日大)も「相手の3Pがだいぶ入ってしまったので、そこで流れにのまれた」と語るように、連続で3Pシュートを沈めて勢いづく東海大。越田が体を張りながらボールを運び2点を返すも、なかなか点の入らないもどかしい時間が続き、第1Qは15点差で終了。続く第2Qも東海大の得点から始まる。しかしすぐに塚田大聖(政経1=土浦日大)が2点を決め返し、簡単には流れを渡さない。体を張ったディフェンスやリバウンドで必死に食らいつく明大。第2Q終盤は両チームとも積極的にシュートを打ち合う激しい試合展開となった。終わってみれば第2Qでの得点差は2点という熱戦を繰り広げ、試合は後半へ。

 

 第3Qは明大の得点から始まった。鬼澤は「結構点差もついてしまって、ここでやらないと勝ち目がないと思った」と相手のブロックをかわしてシュートを決め、フリースローを獲得。その後も積極的なプレーで明大を勢いづかせた。さらに全員でリバウンドを取りに行き、速い展開の試合に持ち込む。後半からは「ゾーンディフェンスが効いていた」(結城)と振り返るように、東海大の動きを止める場面が多く見られるようになった。ゴール下での粘りも見せて得点を積み重ねるが、26点差つけられた状態で最終Qへ。スティールや速攻などでここでも積極的な攻撃を仕掛け、ゴールを狙い続ける。最終局面でも互いのプライドがぶつかり合い、激しい攻防戦が繰り広げられた。試合終了のブザーが鳴る瞬間まで奮闘するも、最終的には48―79で東海大に敗北を喫した。

 

 明大のリーグ戦での目標は、上位で全日本学生選手権に進むこと。そのためにもここからは勝利を重ねたいが、次戦の相手も強豪である大東文化大。もちろん簡単に勝てる相手ではないものの、選手たちは次戦に向けての準備を始めている。「リーグ戦の中でも相性は良い方だと思うので、最初からエナジー全開で試合に入れるようにしたい」(鬼澤)。今試合ではディフェンスやリバウンドで良い点も見られた明大。連敗を止めるべく、チーム一丸となって戦う姿に期待がかかる。

 

[春田麻衣]

 

試合後のコメント

結城

――チームとして良かった点と反省点を教えてください。

 「最初の入りが悪くて結構点差を開かれたのですが、そこで(気持ちを)切らさずに最後まで戦えた部分は成長したと思います。反対に最初の入りが悪かったのが反省点かなと思います」

 

――今日の1番の敗因は何だと思いますか。

 「相手は3Pが当たっているのにそれを打たせ続けてしまったことと、オフェンスリバウンドを取られてしまったことだと思います」

 

――大東文化大との試合は何を意識して臨みますか。

 「フィジカルが強いチームだと思うので、そこは今日以上にこっちも強気で戦いたいです。明日は留学生がいるのでそういうところの対策もしっかりしていきたいと思います」

 

鬼澤

――本日の振り返りをお願いします。

 「東海大は留学生がいない日本人主体のチームで、リバウンドだったりディフェンスだったりで勝負できるところが多かったのですが、そういったところで相手の方が一枚上手だったというのが正直なところです」

 

――反省点はありますか。

 「このリーグ戦を通してずっと第1Qの入りが課題なので、そこでどれだけ勢いをつけて自分たちの流れに乗れるような試合ができるかが大事だと思います」

 

――スターターとしての出場が増えていますが、どのような意識で臨んでいますか。

 「1年生としてスタートで出場させてもらっているので、チームを優先するプレーというよりはまずは自分のプレーをやるようにしています。もしミスしても先輩たちが助けてくれる部分が多いのでまずは100%で自分のプレーができるように意識しています」