善戦むなしく 王者・日体大に敗北/関東大学1部リーグ戦

 関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)5戦目の相手は日体大。今年度、関東大学選手権で王者に輝いた実績を持つ。明大は前半からチームバスケットで猛攻を仕掛け実力校相手に互角の戦いを繰り広げる。それでも後半は相手の高さとフットワークを生かしたディフェンスに苦しめられ惜敗。開幕戦以来の勝ち星とはならなかった。

 

◆8・26~11・3 第99回関東大学1部リーグ戦(日体大世田谷キャンパス他)

▼9・6対日体大戦(駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場)

明大68{22-16、8-25、23-15、15-27}83日体大○

 

 スターターは、PG山内龍也(国際4=土浦日大)、SG針間大知(情コミ2=福岡大大濠)、SG越田大翔(政経3=仙台大明成)、PF伊藤治輝(政経3=桐光学園)、PF塚田大聖(政経1=土浦日大)

 

 今試合からスターターに抜擢された塚田が躍動した。相手の留学生の特徴を利用したチーム戦術を敷いた明大は塚田の3Pシュートが軸となる。195㎝のルーキーは206㎝の上からシュートを沈めるなど期待に応える活躍を見せた。塚田の作った勢いそのままに猛攻を仕掛け、6点先行で第2Qへ。リードを保ちたかった明大だが日体大の効率の良いオフェンスに苦しめられ11点差で前半を終えた。第3Qに入ると越田とPG平松克樹(情コミ2=福岡大大濠)の3年生コンビが覚醒。リーグ開幕から好調の長距離砲が炸裂しこのQだけで合わせて6本の3Pシュートを決めた。その後もSF田邉太一主将(情コミ4=福岡大大濠)と伊藤の連携から得点するなど粘り強く戦った明大だったが相手の高さに圧倒され逆転ならず。68―83で敗北し開幕戦の白星以降4連敗となった。

 

 今シーズン主将としてチームを引っ張る田邉は明大を「全員が何でもできるチーム。」と語る。そして「昨年度は積極的に点を取ろうとしていたが、今年度は周りを見て臨機応変に対応している」と献身的な姿勢を見せそれはプレーにも表れている。ここまでのリーグ戦で田邉はチームトップの26アシストを残しており、1試合平均は5.2アシストとSFながらPG顔負けの数値だ。

 

 4連敗と負けが続いている明大。目標であるリーグ戦6位のためにも負の連鎖を断ち切りたいところ。次なる相手はスーパースターがそろう東海大。主将がゲームを支配し、チームを勝利へ導く姿を期待したい。

 

[島田五貴]

 

試合後のコメント

田邉

――試合を振り返ってください

 「やってること自体は良かったですし、前半は互角に戦えていたと思うんですけど、後半に相手のやりたいバスケットをやらせてしまったのが反省点です」

 

――次戦への意気込みをお願いします

 「東海大は組織力が高くてチームバスケットで戦ってくる相手なので、、いつも以上にスカウティングをしっかりして臨みたいと思います」