男子 圧倒的な強さで全国制覇! 王座に続く全国2冠ここに完成/全日本大学対抗選手権

2023.09.05

 全日本大学対抗選手権(以下、インカレ)に出場した明大男子部。計6試合を戦い、落としたゲームは一つだけという圧巻の試合運びで数々の強豪を撃破し、見事団体優勝を果たした。6月に行われた全日本大学王座決定戦(以下、王座)に続いて日本一の栄冠を再び手に入れ、チーム力の高さを見せつけた。

 

◆9・2~3 全日本大学対抗選手権(和倉温泉運動公園テニスコート)

<男子>

<1日目>

○明大3―0長崎国際大

○明大3―0大阪成蹊大

○明大3―0東経大

<2日目>

○明大3―0福岡大

○明大3―1早大

○明大3―0中大

 

 今年度躍進を続ける男子部。関東学生春季リーグ戦(以下、春リーグ)と王座では優勝、7月に行われた東日本学生ソフトテニス大会(以下、東インカレ)では準優勝を果たすなど数々のタイトルを手にしてきた。そんな彼らが大学日本一の称号を懸けてインカレの舞台に臨んだ。

 

 初日は選手を入れ替えながらも安定した試合運びを見せ、全試合でストレート勝ちを収める。2日目に行われた準々決勝は王座でも対戦した福岡大を相手に迎えた。1番手の大辻伸彬(農3=尽誠学園)・金山勇波(営3=霞ヶ浦)ペアは大辻の強烈なボレーで先制点を奪うとその後も大辻のボレーと金山の正確なショットを武器に得点を積み重ねていく。続く2ペアも難なく勝利を収め、準決勝へと駒を進めた。

 

 準決勝の相手は東インカレで敗れた早大。1組目の大辻・金山ペアは余裕を持って勝利するも、2組目の池口季将(政経4=高田商)・米川結翔(商3=尽誠学園)ペアはファイナルゲームまでもつれ込む接戦に。それでも、最後は池口のボレーで勝利を手にした。続く3組目の中村悠峰(営1=能登)・岡田侑也(農1=とわの森三愛)ペアは今大会を通して初となる黒星を喫する。しかし「体力面ではきつかったけれども僕らが抑えて絶対に後ろに回させない気持ちでやっていた」(金山)と二次戦で大辻・金山ペアが4―1で相手の大将ペアを撃破し、チームを決勝戦へと導いた。

 

 そして迎えた決勝戦。中大を相手に1組目、2組目のペアがともに4―1のスコアで白星を挙げ、優勝の行方は中村・岡田ペアに委ねられた。「会場の雰囲気にのまれてしまい、思うようなプレーができなかった」(岡田)。互いに得点を取り合う一進一退の攻防はファイナルゲームまでもつれ込み、さらには長いジュースにも突入した。そしてついに訪れた優勝の瞬間、相手の放ったショットがエンドラインを越えると明大は歓喜の輪に包まれた。

 

[松原輝]

 

試合後のコメント

北本英幸監督

――インカレ優勝を達成したことについて感想をお願いします。

 「目標を達成したということで、選手たちは達成感からみんなすごく喜んでいます。チームでやってきた成果、チーム力が出る試合だと思っているのでOBの人とか保護者の人、出ていない部員の力が他の大学よりも勝っていたのかなと思います」

 

池口

――今大会にはどのような気持ちで臨みましたか。

 「春リーグでは優勝できたのですが、東インカレでは早大に決勝で負けてしまったので、インカレは気持ちの面で向かっていけたかなと思います」

 

米川

――今後の戦いに向けた意気込みをお願いします。

 「明大ソフトテニス部としてはインカレ連覇の経験がないので、史上初の連覇に向けて残りの試合から気持ちをつくって頑張っていこうと思います」

 

大辻

――インカレの優勝を達成した今の気持ちをお願いします。

 「インカレで優勝するために明大に入学を決めたので、素直にうれしい気持ちがあります。ただ、自分だけの喜びじゃないというか周りの人のおかげでここまで来れたのでそういう思いも心のどこかに置きながら、優勝をみんなで喜びたいと思います」

 

金山

――準決勝の早大戦では二次戦に出場されましたが、体力面ではいかがでしたか。

 「やはりきつかったのですが、後輩が準決勝で負けてきたところは僕らが抑えて絶対に後ろに回せないという気持ちでやっていました」

 

岡田

――準決勝の早大戦を振り返っていかがですか。

 「準々決勝までとは違って、観客とかチームの雰囲気とかも一気に変わって本当に空気にのまれたとしか言いようがないです。決勝や準決勝の舞台を今回経験させてもらったので、今回はあまり良くない試合だったと思うので次に生かしたいと思います」

 

中村

――決勝の中大戦を振り返っていかがですか。

 「自分たちが勝てば優勝を決められるという場面で、自分の中では勝つ気持ちで本気でプレーできたので良かったです」