インカレ開幕直前 平野男子主将インタビュー

2023.09.05

 大学日本一を決める全日本大学選手権(以下、インカレ)が9月6日から10日にかけて開催される。昨年度は男子総合3位、女子総合6位と悲願の男女総合優勝に及ばなかった。昨年度の悔しさを胸に男子部全員でインカレ総合優勝を狙う。

 

今回は平野公稀男子主将(政経4=熊本学園大付)のインタビューをお送りします。(この取材は8月26日に行われたものです)

 

――インカレを直前に控えた現在の心境を教えてください。

「高校から始めて7年間の競技生活の節目ということで、寂しい気持ちとうれしい気持ちがあります。チームとしては、全日本選手権で男子舵手付きフォアが日本一になって臨むインカレなので、それ以上の成績を出す気持ちで試行錯誤しながら練習しています」

 

――チームの雰囲気はいかがですか。

「全員が淡々と練習を積んでいる印象です。種目ごとに、一人一人が自分の課題に向き合うことができていると思います」

 

――練習において意識されていることはありますか。

「私が乗っている男子エイトは上級生が主体となってメンバーを組んでいるので、雰囲気づくりを心掛けています。良い雰囲気だと艇のスピードにもつながるので技術的な面に加えて、雰囲気の面も配慮しています」

 

――主将として苦労されたことはありますか。

「高校でも主将を務めたのですが、一番違うのは寮生活です。高校は部活の時間だけ競技と向き合い、チームのことを考えていました。しかし今はずっと部員と一緒にいるので、主将として常に気を抜けない生活ですごく大変です。また、明大は伝統もありますし重圧を感じて悩むことも多くありました」

 

――大学での競技を振り返って印象に残っていることはありますか。

「全日本選手権で男子の舵手付きフォアが優勝しましたが、社会人の選手もいる中で日本一を取ったことはインカレでの優勝より大きなハードルがありすごく価値がある勝利だったと思います。それを目の当たりにして、私が1年次よりもチームがレベルアップしていると感じました」

 

――同期に対してどのような思いがありますか。

「今までずっと一緒に練習や寮生活をしてきたのでみんなといることが当たり前でしたが、もう少しで別々の道に進むことに少し寂しさも感じています。今大会では自分自身の思い出にも残るように、残りの時間をより濃いものにしていけたらと思っています。また、本当に同期に感謝しているので、最後のレースが終わった後はみんなに感謝の気持ちを伝えたいです」

 

――今後の端艇部を担う後輩にも一言お願いします。

「明大端艇部は今年より来年、来年より再来年とますます強くなっていくだろうと期待が持てるような後輩たちが多く在籍しています。今大会は私が先頭に立って部を引っ張り、引退後はOBとして後輩たちをサポートしたいと思います」

 

――チームとしての目標を教えてください。

「昨年、一昨年度から目標は変わっていません。男子は総部以来の男子エイト初の優勝を一番に考えていますし、女子クォドルプルは2年ぶりの優勝を目標にしています。対抗種目は男子エイトと女子のクォドルプルなので、その2種目は優勝したいですし、他の種目も一つでも順位を上げて”強い明治„ を証明したいと思います」

 

――最後のインカレに向けて意気込みをお願いします。

「気温以上に熱いレースを、応援してくださるOB・OGの方々や明大を応援してくださる方々に見せたいと思うので、応援よろしくお願いします」

 

――ありがとうございました!

 

[田上愛子]

 

◆平野 公稀(ひらの・こうき)政経4、熊本学園大付、176センチ・73キロ

 

※写真は明大端艇部提供 平野は2列右側から4番目