
男子総合優勝 天皇杯奪還果たす 女子はシード権維持達成/日本学生選手権
日本学生選手権(以下、インカレ)3年ぶりの男子総合優勝となった。4日間で合計10個のメダルを獲得し、2位の日大と70点差をつける大差で天皇杯奪還を果たした。一方の女子も総合8位となり、目標としていたシード権維持を達成した。
◆8・31~9・3 日本学生選手権(東京アクアティクスセンター)
◆4日目
▼男子50メートル自由形
4位 五味 22秒61
▼女子100メートルバタフライ
4位 水口 59秒70
▼男子100メートルバタフライ
4位 成嶋 52秒54
8位 餅田 53秒13
▼男子200メートル平泳ぎ
1位 廣島 2分09秒40
7位 林 2分13秒24
▼女子4×200メートルフリーリレー
8位 長尾・水口・木津喜・田嶋 8分21秒50
▼男子4×200メートルフリーリレー
4位 清水・加藤・スコット・田渕 7分17秒52
▼男子総合順位
1位 明大 474.5点
2位 日大 397.0点
3位 早大 337.0点
▼女子総合順位
1位 中京大 358.0点
2位 近大 294.0点
3位 神大 291.0点
8位 明大 146.0点
この日唯一の表彰台入りを果たした廣島偉来(政経3=淑徳巣鴨)。「調子が良く前半攻めすぎると思ったので、後半にばてないよう気をつけた」。前半は3位につけ、100メートル地点で首位に躍り出ると、体半分ほどのリードをつけた。そのまま首位を譲ることなくゴール。見事優勝を果たし、大きく明大に貢献した。
リレーでは得点が2倍となり、総合得点に大きく関わる。男子4×200メートルフリーリレー決勝には、予選からメンバーを2人替えて臨んだ。日大と早大が抜け出し、明大はそれを追う展開。隣のレーンを泳ぐ近大との3位争いは、4泳の田渕海斗(情コミ3=日大藤沢)に託された。最後までどちらが勝つか分からない接戦だったが、0.3秒差で競り負け、表彰台に上がることはかなわず。「3年生のエースとして後輩にメダルを取らせてあげたかったし、予選を泳いでくれた2人(鈴木優太=法4・埼玉栄、渡辺裕太=営1・日大藤沢)にメダルをかけてあげたかった」(田渕)と悔しさをにじませた。
女子4×200メートルフリーリレーは苦しい展開となった。1泳の長尾佳音(営2=武蔵野)が首位で戻って来るも、この日4本目のレースとなった水口知保(営4=目黒日大)以降は失速。少数精鋭である女子部の難点が露呈する形となってしまった。しかし「決勝に残らないとシード権が怪しかったので、予選を勝ち上がれば決勝はもう楽しむことだけを考えていた。どんなタイムでも楽しめたのは明治の女子のいいところだと思う」(水口)と前向きに振り返った。女子総合では9位の筑波大に9点差をつけ、146点と総合8位で大会を終えた。この結果により女子部は来年度のシード権を獲得。目標としていたシード権死守を達成してみせた。
男女共に目標達成した今大会。しかし「優勝が大樹(栁川・政経3=日大藤沢)と偉来(廣島)と(400メートルメドレー)リレーだけだったので、僕も含めてもう何個か優勝できればよかった」(田渕)と、さらに上を見据えている。4日間を戦い抜き、栄光を手にした明大勢の活躍にさらなる期待が寄せられる。
[上原朋子]
試合後のコメント
林太陽(商4=武南学園武南)
――レースを振り返っていかがですか。
「人生最後のレースで、レース前ちょっと泣いてしまってレースどころじゃなくなってこういう結果になっちゃったんですけど、この17年間の水泳人生に悔いはないです」
――インカレ中のチームの雰囲気はいかがでしたか。
「インカレは特別な試合で、今年は天皇杯取れるという自覚もあってすごくいい雰囲気でした。前日アップからすごく盛り上がりがあったかなと思います」
廣島
――インカレを振り返っていかがですか。
「タイム自体はどちらもすごくいいわけじゃないけど、久しぶりに自分も好調を感じてて、けどちょっと物足らなくてっていう。でもこのタイムで泳げたことは全然悪いことじゃないのでポジティブに来年につなげていきたいです」
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