
中大に接戦の末敗退 インカレ閉幕/日本学生選手権
成蹊大戦に引き続き、勝利を目指し気を引き締めて臨んだ第2戦。対戦相手の中大は関東学生1部リーグ戦(以下、リーグ戦)で敗北し、雪辱を果たしたい相手だ。第1Pで中大にリードを許すも、第2、第3Pでは試合の主導権を奪い返し、巻き返しを図る。しかし逆転まであと一歩だった。第4Pでは中大に追加得点を許し、最終スコア9-12で敗退。日本学生選手権(以下、インカレ)に幕を下ろした。
◆9・1〜9・3 第99回日本学生選手権
▼9・2 対中大戦(横浜国際プール)
明大9{1ー5、4ー3、3ー1、1ー3}12中大〇
中大の猛攻に対処することができず、悔しさを残したリーグ戦から約3カ月。「チャレンジャーの気持ちで、しっかり対策をとって試合に臨んだ」(狭間俊至主将・商4=明大中野)。第1Pでは中大の速さを武器にした攻撃に押し負け、相手に何度もシュートチャンスを与えてしまう。しかし1-5で迎えた第2P、明大の反撃が始まる。ゴール正面からのミドルシュートを林大悟(営3=千葉敬愛)、渡邊十雅(政経3=明大中野)の両選手が決め、声援に応えるように高らかなガッツポーズを見せた。勢いづいた明大はシュート決定率、パスカットからのカウンターのスピードも上がり始める。得点を重ねるも、中大の攻撃を抑えきれず、3点差縮めきれないまま前半戦終了となった。
続く第3P、第2Pで勢いづいた明大は開かれた点差を縮めていく。永久退水により、チームの要である狭間主将が不在の中、林、越智大介(理工3=明大中野)を中心にカウンターから素早い攻めでゴール前へと、何度もシュートチャンスをモノにしていく。点差を1点まで縮め、勝負の第4P。明大は逆転の機会を探し続けるも「流れを持っていかれてしまった」(林)。つかみかけていたペースを再び中大に渡してしまい、9-12で敗北となった。
引退がかかっていた今回の試合。日本選手権最終予選出場の可能性はまだ捨てきれないが、チームとしてここで一つ区切りとなった。1年間、チームを引っ張って来た主将の狭間は「最後いい結果では終われなかったが、いい経験や思いがたくさんできたので大学で水球を4年間やれてよかった」と大学生活を振り返った。新主将には林が就任。「目標はインカレで決勝に行くこと。そのためのチーム作りを1年間したい」(林)と意気込みをみせる。この日、バトンが引き継がれ、新星・明治がさらにレベルの高いステージでの戦いを見せてくれることは約束された。
[熊谷実夏]
試合後のコメント
狭間
――試合全体の振り返りをお願いします。
「最初に大量失点してしまったのが、痛かったところだったと思います。後半は自分たちの持ち味のカウンターを出すことができて、追い付けたが後半で少し失速してしまいました。自分たちの流れに持ってこられないまま負けてしまったのが敗因かなと思います」
――この1年間、キャプテンとしてどう取り組みましたか。
「伝統のある部分も受け継ぎつつ、自分たちの代のカラーや自分の考えをできるだけ取り入れたようなチーム作りをしていくような方針で頑張ってきました」
――来年のキャプテンに期待していることは何ですか。
「僕の代と違って同級生が多い学年なので、自分1人に固執しないで周りに頼りながらキャプテンには頑張ってほしいなと思います」
林
――試合が終わって、お気持ちはいかがですか。
「学生リーグでダブルスコア離されていた相手に対して、3P目には接戦にまで持って行けたのは成長したかなと思います。4P目で点を離されてしまったのは日ごろの練習の詰めが甘かったのかなっていうのは感じました」
――4年生へのメッセージをお願いします。
「1年間お疲れ様でした。来年、ここで負けた分、絶対返しに行きます」
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