1点差で逃げ切り 東洋大との熱戦制す/関東大学女子2部リーグ戦Bブロック

 リーグ戦2戦目は東洋大との一戦。序盤は好スタートするも、第2Q以降はシュートに精彩を欠き、得点が伸び切らない。しかし第4Qではリバウンドからの速攻で得点を重ね、連続で3Pシュートを沈めるなど優位に進めた。大接戦を制した明大は開幕2連勝を飾った。

 

◆8・26~10・29 関東大学女子2部リーグ戦Bブロック(各大学体育館他)

▼9・3 対東洋大戦(明学大白金キャンパス)

〇明大61{20―13、8―11、16―21、17―15}60東洋大

 

 スターターはPG沖咲月(主将・文4=埼玉栄)、PG新林未悠(理工3=湯沢翔北)、PG萩原加奈(文1=浜松開誠館)、SF神山南帆(文2=白鴎大足利)、PF山本涼菜(文3=浜松開誠館)。

 

 チームの目標である『2部A昇格』を果たすため幸先よく連勝を飾りたい今試合は、終始拮抗した展開となった。試合開始から積極的に攻め、リバウンドも多く制していく。順調に得点を重ね、7点リードで第1Qを終えた。しかし第2Q、開始5分ごろまで次の得点が奪えない苦しい時間が続く。その後も攻めあぐね、第2Qからは失速する形となった。後藤葉の佳(理工2=鵠沼)のレイアップなどで再びリードはしたものの、28―24と点差は縮まり前半を折り返す。

 

 「自分たちが点数を取れない時に相手にリバウンドを多く取られるという悪循環がずっと続いた」(山本)。相手のペースをなかなか断ち切れなかった第3Q。開始早々に速攻を組み立てられ再び同点に追い付かれてしまう。ここから長く接戦が続き、僅差で試合が進む。この試合20得点の萩原が果敢なドライブでファウルを誘い得点するなど、一時流れを引き寄せかけた。だが相手の3Pシュートが要所で決まりリードが保てず、苦しい試合展開は変わらず。後半開始から相手のペースで、44―45とビハインドを許し最終Qへ突入した。しかし「みんなが自分に打たせようと、ドライブで切り込んでアシストしてくれたのでそれは決まってよかった」と話す山本の3Pシュートを皮切りに、第4Qの序盤に一気に流れをつかむ。得点直後も懸命なディフェンスリバウンドで相手に流れを渡さなかった。中盤には後藤、萩原が連続で3Pシュートを決めるなどさらに勢いを増し、そのリードを保ったまま逃げ切りに成功。最終盤まで大接戦となった今試合は61―60で粘り勝ち、見事開幕2連勝とした。

 

 次戦は留学生の選手を擁する国際武道大との一戦。高さを武器とする相手のプレーへの対策が必要となってくる。開幕2試合の反省を生かしつつ、2連勝の勢いそのままに次戦に臨む。

 

[橋本太陽]

 

試合後のコメント

山本

――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「昨日もそうだったのですが1Qである程度点差を離していても2Qから点差を詰められてしまいました。自分たちからペースを崩して厳しい試合にしてしまっているので、そこが課題かなと思いました」

 

――試合全体を通して個人として、チームとして良かった点はありますか。

 「個人としては点数ではそこまで貢献できなかったですが、リバウンドで積極的に絡むことができたのは良かったかなと思っています。チームとしては、去年のリーグ戦とか粘り勝てないっていうのが課題だったのですが今年は粘り勝てているので、まだ2戦消化したばかりですが、そこは良かったです」

 

――次の試合に向けて意気込みをお願いします。

 「留学生の選手がいるチームで、自分たちは身長で負けていて高さがないので、複数で守るディフェンスっていうのを今週の練習でやり直したいです。加えて、ローテーションの速さとリバウンドの場面でルーズボールを取り切るというのをこの1週間で徹底させたいなと思います」