関東学大に粘り勝ち リーグ戦白星発進/関東大学2部リーグBブロック

 男子に続いて、女子でもリーグ戦が開幕。初戦から攻守が目まぐるしく入れ替わる、白熱した試合を繰り広げた。序盤では大きくリードしていたが関東学大の猛攻に押され、一時は逆転を許してしまう。それでもチーム一丸となって苦しい時間を乗り越え、最後まで高い集中力で戦い続けた明大。第4Qで見事に逆転して接戦を制し、自らを勢いづけるような勝利を収めた。

 

◆9・2~10・29 関東大学2部リーグBブロック(共栄大他)

▼対関東学大(共栄大)

○明大67{22―8、7―17、15―20、23―14}59関東学大

 

 スターターはPG沖咲月(文4=埼玉栄)、PG新林未悠(理工3=湯沢翔北)、PF山本涼菜(文3=浜松開誠館)、SF神山南帆(文2=白鷗大足利)、PG萩原加奈(文1=浜松開誠館)。

 

 第1Qでは先制こそ許すも、攻守がかみ合い相手を圧倒した明大。相手のディフェンスのほころびも見逃さずに攻め入り、次々と得点を重ねる。14点の差をつけて第2Qに臨む。しかし、そこから関東学院大の猛追が始まった。「ディフェンスが緩くなった場面で相手に3Pシュートを打たせてしまう場面が目立った」(沖)と語るように、ゴール下の激しい攻防戦の間に外からシュートを決められてしまうこともあった。オフェンスでも小さなミスが積み重なり、点差をわずか4点にまで縮められた状態で前半は終了。

 

 第3Q開始直後も関東学大の勢いは止まらない。スティールや速攻、フリースローなどの連続で試合は完全に相手のペースに。後半開始わずか1分余りで逆転を許してしまう。明大はたまらずタイムアウトをとり、仕切り直しを図る。そこからは「後半のオフェンスは自分のチームのベンチ側で、みんなの声もあってチーム一丸となれた」(神山)と振り返るように、両チームの攻防戦がどんどん激しさを増していく。点を取っては取り返す、手に汗握る展開が繰り広げられた。明大は山本や沖の3Pシュート、ディフェンスリバウンドからの速攻などで徐々に勢いを盛り返す。選手たちは「自分たちのやるべきことを明確にし、徹底して取り組むことを意識していた」(沖)と、冷静に試合を進めていた。1点を追うかたちで勝負は最終Qへ。開始40秒で3点差に離されるが、山本の3Pシュートでついには同点に追いついた。直後にCF後藤葉の佳(理工2=鵠沼)のシュートが決まって逆転。熱の入ったプレーで相手のファウルを誘い、フリースローでも確実に得点する。さらに次々と決まる3Pシュートや、激しいディフェンスを振り切りながらのシュートで点差を広げていく。最後まで集中を切らすことなくリードを守り抜いた明大。接戦を制し、見事リーグ戦の初戦を白星で飾った。

 

 今大会で明大が掲げる目標は、全勝で入替戦に出場して2部Aリーグに昇格すること。主将である沖は「この目標はコツコツやらないと達成できない。一戦一戦相手の特徴を捉えて、勢いではなくて頭を使って勝とうという話を常にしている」と語る。一つの試合、一つのプレーが非常に大切になってくるリーグ戦。この勝利の勢いをそのままに、まずは明日行われる東洋大との1戦で勝利を目指す。

 

[春田麻衣]

 

試合後のコメント

神山

――本日の試合を振り返っていかがですか。

 「失点を60点以内に抑えるという目標を達成できたのは良かったと思います。流れが悪くなった場面もありましたが、暗くならずにチームで明るく乗り越えられたことが勝利につながったと思います」

 

――良かった部分と悪かった部分を教えてください。

 「ディフェンスは本当に良かったと思います。ですが3分くらいシュートが入らない時間がありました。そこでもっと早く点数につなげられるようなプレーを自分たちが展開していく力が必要だと思います」

 

――第2Qは苦しい時間が長かったと思いますが、振り返っていかがですか。

「流れが悪くなる時間は絶対にあると思っていました。その時にどれだけディフェンスなどでミスをせずに乗り切るかということは常に意識しています。そういう場面で声を掛ける、自分が1番に体を当てたり走ったりする、ということを考えていました」

 

――次戦への意気込みをお聞かせください。

 「東洋大は個人技やシュートが上手な選手の多い学校です。まずは1対1で守ることがチームディフェンスにつながると思います。オフェンスよりはディフェンスに重きを置いて、そこからチームに流れを持っていけたら良いと思います」