
栁川が100メートル背泳ぎ連覇 男子メドレーリレーも金獲得/日本学生選手権
日本学生選手権(以下、インカレ)は後半戦が始まった。この日、男子100メートル背泳ぎに出場した前回覇者の栁川大樹(政経3=日大藤沢)が貫録の泳ぎで優勝。大会連覇を達成した。また男子400メートルメドレーリレーでは並みいる強豪校を押しのけ、金メダルを獲得。チーム力で頂点をつかみ、明大男子は総合順位で1位に浮上した。
◆8・31~9・3 日本学生選手権(東京アクアティクスセンター)
◆3日目
▼女子100メートル背泳ぎ
8位 遠藤 1分03秒43
▼男子100メートル背泳ぎ
1位 栁川 53秒86
2位 松山 54秒23
8位 成嶋 58秒90
▼男子200メートル個人メドレー
2位 廣島 1分59秒05
5位 加藤 2分01秒24
▼女子400メートル自由形
2位 長尾 4分13秒79
▼男子400メートル自由形
3位 清水 3分51秒02
5位 庭野 3分52秒81
6位 田渕 3分53秒99
▼男子400メートルメドレーリレー
1位 松山・小嶋・成嶋・五味 3分35秒27
インカレ3日目。男子100メートル背泳ぎに明大から栁川大樹(政経3=日大藤沢)、松山陸(商4=春日部共栄)、成嶋義徳(政経1=八王子)の3人が決勝へ。決勝のレースではまず松山が得意の前半で先行。集団を率いて、折り返した。ここから上がってきたのは、前半から攻めの泳ぎ3位につけていた栁川。「前半気持ち良く早く入って、後半にさしてやろうと思っていた」(栁川)。世界選手権(以下、世界水泳)で日本中を驚かせた追い上げを見せ、1位でゴール。2位には松山が入り、見事明大がワンツーフィニッシュ。栁川は大会連覇も成し遂げた。
総合順位を大きく左右するリレー種目。この日は4×100メートルメドレーリレーが行われ、男子は予選7位で決勝進出。決勝はメンバーを総入れ替えし、松山、小嶋壮(情コミ2=桐光学園)、成嶋、五味智信(商3=湘南工科大付)の4人で臨んだ。レースは明大が終始リードする展開に。1番手の松山がここでも先行。最高学年の意地を見せ、大きな差をつけて2番手へ。バトンを受け取った小嶋は前日の好調ぶりを見せる継泳で、リードを守り切った。3番手・成嶋は1年生ながら、堂々とした泳ぎを見せた。「先輩方から受け継ぐ貴重なバトンを、自分にできる最高のレースで最後つなげられたらなと」(成嶋)。本多(日大)ら実力者からの追走を振り切り、最終泳者の五味へバトンを渡した。五味も世界水泳代表の力を遺憾(いかん)なく発揮する。ラスト50メートルからさらに2位以下を突き放し、そのままフィニッシュ。見事1レーンから優勝を決め、金メダルを獲得した。
女子では長尾佳音(営2=武蔵野)が2日目に続く活躍を見せた。400メートル自由形で、前半から2位集団を引っ張り、好機をうかがう。そして300メートルから強さを見せ、どんどん後続を離していく。ラスト50メートルはさらにリードを広げ2着でゴール。200メートル自由形に続いて銀メダルを獲得したことに「どちらもメダルを取れると思ってなかったので、想像以上にいい結果でした」(長尾)と、個人種目を振り返った。
インカレはついに最終日を迎える。出場選手全員が予選を突破した3日目の結果を受けて、明大男子は1位に浮上。女子はシード権内の8位をキープした。「優勝を最高の形にしたい」(五味)。男子の天皇杯奪還、女子のシード権獲得はもう目前だ。
[末吉祐貴]
試合後のコメント
松山
――ラストイヤーでの優勝。結果をどう受け止めていますか。
「監督に結果で恩返しってことで、個人で優勝、メドレーリレーでも優勝って目標を掲げていました。ですが、メドレーリレーは後輩に譲ってもらった形で優勝、個人は2番になってしまったので悔しい気持ちが強いです。社会人でも続けるので監督を五輪に連れていけるように頑張りたいと思います」
廣島偉来(政経3=淑徳巣鴨)
――小方(日大)を追いかける展開でしたが、いかがでしたか。
「本当だったら、並んで競る展開がやりたいんですけど、並べず最後ちぎられました。ターンするところは一緒が良かったです」
長尾
――レースを振り返っていかがですか。
「今日は予選で8割から9割の力を出し切ってきつかったので、昨日よりも決勝の余力がなくて、不安がありました。レースは最初の前半の動きが良かったので、後半も上げられるなと思いました」
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